◎パリとその近郊の複数の建物には先月末、青いペンキでダビデの星が落書きされた。
2023年11月1日/フランス、パリ市内、壁に落書きされたダビデの星(ロイター通信)

フランス当局は9日、先月末にパリ市内の複数の建物に描かれた反ユダヤ主義的な落書きについて、ロシアとの関連を調査していると明らかにした。

それによると、この落書きはロシアに住む人物の依頼により実行された可能性があるという。

地元メディアは検察筋の話しとして、「ロシア語を話す人物が事件に関与している」と伝えている。

パリとその近郊の複数の建物には先月末、青いペンキでダビデの星が落書きされた。

ナチスによるポーランド侵攻後、ユダヤ人は身元が特定できる印として黄色い星か青いダビデの青がついた腕章を服の上から身に付けるよう義務付けられた。

これはユダヤ人の名誉を著しく傷付けるものであり、ナチスの広大な占領地に拡大。その存在は世界で知られることとなった。

ロシア外務省の報道官は9日、パリの落書きにロシアが関与したというフランスの主張を「下品」と表現した。「愚か、全くの戯言、ただただ品位に欠ける...」

当局は当初、この落書きを反ユダヤ主義者によるヘイトクライムとみて捜査していた。

ダビデの星はナチスの大量虐殺を助ける迫害の道具であり、今では反ユダヤ主義の象徴になっている。

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