仏・サウジ、パリ近郊に「ドラゴンボールZ」テーマパーク建設で合意、60億ユーロ規模
計画はサウジのエンターテインメント・投資企業キディヤが資金を拠出する形で進められる。
とサウジアラビアのサルマン皇太子(ロイター通信).jpg)
フランスとサウジアラビア政府は24日、パリ北西部のポントワーズ近郊に、日本の人気漫画・アニメ「ドラゴンボールZ」を題材とする大型テーマパークを建設する計画で合意した。フランス大統領府によると、プロジェクトの規模は約60億ユーロ(約1.1兆円)で、完成すれば欧州最大級のテーマパークとなる可能性がある。約2万2000人の雇用創出も見込まれている。
計画はサウジのエンターテインメント・投資企業キディヤが資金を拠出する形で進められる。サウジ政府が掲げる「ビジョン2030」の一環として、石油依存型の経済構造から脱却し、観光や娯楽、スポーツなど非石油分野を成長産業として育成するとともに、世界的なエンターテインメント市場での存在感を高める狙いがある。
今回の構想には、フランスのマクロン(Emmanuel Macron)大統領とサウジのサルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が「ドラゴンボールZ」への共通の関心を持っていたことが背景にある。マクロン氏が2025年にサウジを訪問した際に両者の共通の趣味が判明し、それが今回の構想につながったと大統領側近は説明している。
一方、今回発表された計画は単独のテーマパークにとどまらず、全体として三つのテーマパークを含む大規模な開発になる見通しだ。ただし、具体的な施設内容や開業時期など詳細はまだ確定しておらず、建設には数年を要するとみられている。
フランス側にとっては、巨額の海外投資を呼び込むことで地域経済や雇用を刺激する機会となる。サウジ側にとっても、世界的な日本発コンテンツの人気を取り込むことで、娯楽産業を国際的に展開する象徴的なプロジェクトとなる。
日本発の「ドラゴンボール」がフランスとサウジの経済・観光戦略を結び付ける巨大事業へ発展する可能性に注目が集まっている。
