SHARE:

英スコットランド国民党の元最高責任者、横領事件で有罪認める

マレル被告は2010年から2023年にかけて、長期間にわたり党資金を不正に流用したとされる。
2019年12月12日/スコットランド、首都グラスゴー、スタージョン首相(左)と夫のマレル氏(Scott Heppell/AP通信)

スコットランドの最大政党スコットランド国民党(SNP)の元最高責任者であるマレル(Peter Murrell)被告は25日、党資金約40万ポンド(約8500万円)を横領した罪を認めた。被告はエディンバラ高等法院での審理で有罪を認め、判決は6月23日に言い渡される予定である。

マレル被告は2010年から2023年にかけて、長期間にわたり党資金を不正に流用したとされる。捜査当局によると、資金は自動車や高級品、家庭用品など私的な支出に充てられており、虚偽の会計処理や党のクレジットカードの不正使用などを通じて隠蔽されていた。

この事件は独立運動の資金として寄付された資金の使途を巡る疑惑から始まり、警察による長期の捜査に発展した。捜査は数年に及び、党本部や関係者の自宅の家宅捜索も行われるなど、スコットランド政治における近年最大級の不祥事となった。

マレル被告は元首相でSNP党首を務めたスタージョン(Nicola Sturgeon)氏の元夫でもある。同氏は本件への関与を否定し、捜査の結果、違法行為への関与は認められなかったが、今回の事件について「衝撃と裏切りを感じている」と述べている。

現党首のスウィニー(John Swinney)氏は25日、「SNPに対する重大な裏切りだ」と強く非難し、党の財務管理体制の見直しを進める考えを示した。野党からはSNPの資金管理の不透明さに対する批判や、指導部がどの程度把握していたのか説明を求める声が上がっている。

今回の有罪答弁により、長年にわたる疑惑に一定の決着がついた形だが、SNPの信頼低下は避けられず、スコットランド政治への影響は今後も続くとみられる。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします