◎現地メデ現地メディアによると、国内の養豚場で飼育されている豚最大15万頭が殺処分に直面しているという。
子豚(Here and now/unfortunately/ends my journey/Pixabay)

10月14日、イギリス政府は食肉加工工場の労働力不足を補うために、外国人肉屋最大800人に一時的な就労ビザを許可すると発表した。

豚肉業界は以前、ブレグジットが引き起こした労働力不足の影響で数千頭の豚を殺処分しなければならなくなると政府に訴えていた。

現地メディアによると、国内の養豚場で飼育されている豚最大15万頭が殺処分に直面しているという。一部の養豚場ではすでに屠殺した豚の廃棄処理を開始しており、6,000頭以上が犠牲になったと伝えられている。

運輸省は14日の声明で、外国人肉屋に対する6カ月の一時的なビザを発行すると述べたが、この措置はあくまで応急的なものであり、「企業は海外の労働者に頼るのではなく、より高い賃金を支払って国内の労働者を雇わなければならない」と強調した。

また運輸省は、食肉業界を支援する追加の予算を計上すると明らかにした。BBCニュースによると、予算は食肉貯蔵施設の設置費用などに充てられるという。

ジョージ・ユースティス環境長官は今回の肉屋募集について、「コロナウイルスの感染拡大やイギリスの豚肉業界に対する中国の一時的な輸出承認措置の遅れなど、ここ数ヶ月の間に豚国業界を襲った問題に対処するためのもの」と述べた。

豚肉業界の関係者は政府の措置を歓迎した。

ナショナル・ファーミングユニオンの副社長であるトム・ブラッドショウ氏はAP通信の取材に対し、「この措置は問題を解決する第一歩になる」と述べた。「海外の肉屋をできるだけ早くイギリスに呼び戻すことが重要です...」

ボリス・ジョンソン首相は、パンデミックとブレグジットがもたらした広範な労働力不足とサプライチェーンの問題に直面している。

ブレグジットは英国内でビザなしで働いていたEU市民に就労ビザを要求したため、多くの労働者が自国もしくはEU加盟国への移動を余儀なくされた。

トラック運転手不足はガソリンの輸送に深刻な影響を与え、ガソリンスタンド前の道路は大渋滞を引き起こし、全国のスタンドは数日間カラになった。

またトラック運転手不足は、生活に欠かせないスーパーマーケットの棚から食品を一掃した。小売業者はクリスマスの定番である七面鳥やおもちゃが不足する可能性があると警告している。

当局は先日、七面鳥およびクリスマスプレゼント危機を食い止めるために、鶏肉加工労働者最大5,500人に一時ビザを発行し、トラック運転手のビザ5,000人分を追加すると発表した。

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