◎CV90はスウェーデン製。世界で最も性能の高い戦闘車両のひとつとされる。
チェコ、首都プラハの大統領府(Getty Images)

チェコ政府は24日、軍の近代化の一環として、歩兵戦闘車「CV90」を246台取得する国防省の計画を承認した。

CV90はスウェーデン製。世界で最も性能の高い戦闘車両のひとつとされる。

国防省の報道官は声明で、「パベル(Petr Pavel)大統領が承認した契約は594億チェココルナ(約3780億円)相当である」と述べた。

同省は24日にスウェーデン側と契約に調印した。

それによると、最初の車両は2026年に引き渡される予定。

スウェーデンのジョンソン(Pål Jonson)国防相は24日、「チェコ政府の決定は正しいと確信している」と声明を出した。

英防衛大手BAEシステムズによると、CV90は現在7カ国(デンマーク、エストニア、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス、オランダ)で運用されている。

チェコ政府は独製戦車「レオパルド2」の取得についてもドイツ政府と交渉すると明らかにしている。

チェコ陸軍は旧ソ連時代のT72戦車を近代化したものを使用しており、ウクライナにそれを数十両を供与し、その補償としてドイツからレオパルド14両を受け取ることになっている。

またチェコ政府は米国とF35戦闘機24機の取得に向け交渉しているが、この計画はまだ承認されていない。

今年3月に大統領に就任したパベル氏はNATO軍事委員会の元議長であり、ウクライナのNATOおよびEU加盟を強く支持している。

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