ギリシャ沖で移民船相次ぎ転覆、12人死亡、エーゲ海で救助活動
政府はレスボス島沖の事故について、移民を危険な航海に送り出す密輸業者による犯罪行為と非難した。
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ギリシャ沿岸警備隊は19日、レスボス島とサモス島の沖合で、移民を乗せた船が相次いで転覆し、計12人が死亡したと発表した。犠牲者には乳児も含まれる。現場では行方不明者の捜索が続き、人身売買への関与が疑われる人物が逮捕された。
沿岸警備隊によると、最初の事故は18日夜、レスボス島南方で発生した。シリア人とパレスチナ人の移民を乗せたボートが、沿岸警備隊の巡視艇と衝突して転覆。男性4人、女性1人、乳児1人の計6人が死亡し、8人が救助された。救助された人のうち1人は、人身売買に関与した疑いで逮捕された。
2件目の事故は19日早朝、サモス島北方で発生した。高速ボートが転覆し、男性5人と女性1人の計6人が死亡。15人が救助され、この中には人身売買への関与が疑われるイラン人の男が含まれている。沿岸警備隊の巡視艇とヘリコプターが現場周辺で捜索を続けている。
政府はレスボス島沖の事故について、移民を危険な航海に送り出す密輸業者による犯罪行為と非難した。
ギリシャは中東やアフリカ、アジアの移民が欧州連合(EU)に入る主要な経路の一つだ。多くの移民がトルコ沿岸から小型船で近隣のギリシャ諸島を目指すが、船の安全性や過積載が危険を招いている。
欧州国境沿岸警備機関(Frontex)によると、2026年1~9月の東地中海ルートでの不法入域は約3万1800件に上り、前年同期比では減少したものの、依然としてEUで最も利用される移民ルートとなっている。
