朝鮮半島で緊張高まる、北朝鮮が国連安保理に抗議書簡、軍事境界線付近で自走砲を展開
北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、国連代表は書簡で、韓国が地雷事件を利用し、北朝鮮による国境の防衛施設建設を軍事的侵入であるかのように描いていると批判した。
.jpg)
北朝鮮と韓国の軍事的緊張が高まっている。北朝鮮は10月25日、9月に非武装地帯(DMZ)で発生した地雷爆発について、韓国側が事実を捏造していると主張する書簡を国連安全保障理事会に送付した。さらに、韓国との軍事境界線付近では北朝鮮軍の自走砲が確認され、偶発的な衝突への懸念が強まっている。
北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、国連代表は書簡で、韓国が地雷事件を利用し、北朝鮮による国境の防衛施設建設を軍事的侵入であるかのように描いていると批判した。また、北朝鮮の主権が侵害された場合には自衛措置を取ると警告し、その結果については韓国が全面的に責任を負うと主張した。
問題の地雷爆発は9月21日、南北を隔てる非武装地帯で発生し、韓国軍兵士2人が重傷を負った。韓国側は、北朝鮮軍が軍事境界線の南側に埋設した地雷が爆発したと説明している。非武装地帯を監視する国連軍司令部も、北朝鮮側が境界線を越えて設置した地雷は朝鮮戦争休戦協定に違反すると指摘した。一方、北朝鮮は関与を否定し、韓国軍が北朝鮮兵士に発砲したことも国連憲章違反だと主張している。
韓国の聯合ニュースは25日、軍事境界線付近で北朝鮮軍の122ミリ自走榴弾砲が確認されたと報じた。26日には韓国側の監視所から、砲身を南側に向けた装甲車両3両が目撃されたほか、非武装地帯内で有刺鉄線の設置作業に従事する北朝鮮兵士約20~30人も確認された。軍事専門家は、北朝鮮が自走砲を目立つ場所に展開するのは異例であり、武力によって国境管理を徹底する姿勢を示す狙いがあると分析した。
北朝鮮軍は近年、軍事境界線周辺で道路や防護柵の建設、地雷の埋設を進めている。韓国軍は北朝鮮兵が境界線を越えた際、警告放送や警告射撃で対応してきた。韓国政府は緊張緩和に向けた軍事協議を提案しているものの、双方の主張は対立したままだ。
2015年にも地雷爆発をきっかけに軍事的対立が激化した経緯があり、今回も誤認や偶発的な行動が衝突につながる危険性が懸念されている。
