ヒズボラ、イランから数千万ドル受領し軍事力再建、イスラエルとの再戦に備え、レバノン情勢緊迫
ヒズボラの再軍備は米国とイスラエルによるイラン攻撃を発端とする中東地域の緊張と密接に関係している。
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レバノンの親イラン武装組織ヒズボラが、イランから数千万ドル規模の資金援助を受け、イスラエルとの戦闘再開に備えて軍事力の再建を進めている。ロイター通信が26日、活動状況を把握するレバノンの治安当局者らの話しとして報じた。ヒズボラは過去3カ月間にわたり、爆発物の調達や攻撃用無人機の製造、武器備蓄の補充に取り組んできたという。
ヒズボラは1982年、イラン革命防衛隊(IRGC)の支援を受けて設立された。2024年以降、イスラエルとの2度の戦争で多数の戦闘員や幹部を失い、武器庫の大部分も破壊された。指揮系統にも深刻な打撃を受け、レバノン南部ではイスラエル軍が展開を続けている。レバノン国内では、ヒズボラの武装解除を求める政治的圧力も強まっている。
ロイターによると、ヒズボラはイランから軍事力強化を目的とする資金数千万ドル受け取った。これとは別に、イランは国内避難民への支援として約2億ドルを提供したとされる。ヒズボラは戦闘で損傷した指揮・統制体制の修復も進めているが、武器の備蓄や戦闘態勢の再建は完了していないという。
ヒズボラの再軍備は米国とイスラエルによるイラン攻撃を発端とする中東地域の緊張と密接に関係している。ヒズボラは3月2日、イランを支援するためイスラエルへの攻撃を開始。これを受けたイスラエル軍の攻撃により、レバノンでは4000人以上が死亡し、人口の4分の1が避難を余儀なくされた。
6月以降、停戦によって大規模な戦闘は沈静化したものの、イスラエル軍はレバノン南部への攻撃を続けている。米国とイランの合意が崩壊したこともあり、ヒズボラは両国間の対立が再燃し、レバノン戦線に波及する事態を警戒している。
一方、ヒズボラは指揮系統の崩壊という評価を否定し、イスラエルによるレバノン領土の占領に対する抵抗は正当な権利だと主張してきた。米国務省は制裁などを通じてヒズボラの資金源を断つ方針を示している。
軍事力の再建が進む中、米イラン関係の悪化やイスラエルの攻撃が、地域全体での戦闘再拡大につながる可能性が懸念されている。
