ブルガリア初の女性大統領誕生、ヨトバ氏が当選、親ロシア派のラデフ首相に追い風
選挙は、黒海のブルガリア沿岸沖で商船を標的としたドローン攻撃が相次ぎ、少なくとも24人の船員が死亡するなど、地域の安全保障環境が緊迫する中で実施された。
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ブルガリア選挙管理委員会は2日、大統領選の決選投票で、イリアナ・ヨトバ(Iliana Malinova Iotova)氏が57.6%を獲得し、勝利したと発表した。親欧米派の改革勢力が支援するギュロフ(Andrey Gurov)元首相は39.5%にとどまった。ヨトバ氏は同国初の女性大統領となる。
今回の勝利は、ヨトバ氏を支持したラデフ(Rumen Radev)首相にとっても政治的な追い風となる。ヨトバ氏はラデフ氏の下で副大統領を務め、同氏が議会選出馬のため1月に大統領を辞任した後、職務を代行していた。ラデフ氏はロシア寄りの政治姿勢で知られ、両氏はロシアによるウクライナ侵攻について外交交渉による解決を主張している。
一方、対立候補のギュロフ氏は親欧米派の改革勢力から支持を受け、ウクライナ支援を重視してきた。暫定首相在任中にはウクライナと安全保障協力協定を締結している。
選挙は、黒海のブルガリア沿岸沖で商船を標的としたドローン攻撃が相次ぎ、少なくとも24人の船員が死亡するなど、地域の安全保障環境が緊迫する中で実施された。両候補は攻撃を非難し、ラデフ氏は攻撃の結果がロシアに利益をもたらすとの見解を示した。
ブルガリアはEUとNATOの加盟国であり、対ロシア政策をめぐって国内世論は分かれている。大統領職は議会に比べ政策決定権は限定的だが、軍の最高司令官を務め、法案への拒否権なども持つ。今回の結果は、同国の外交方針やEU・NATOとの関係、ウクライナ支援の方向性に影響を及ぼす可能性がある。
