◎警察はアントワープやゲントなど、7つの自治体の12軒を家宅捜索した.。
ベルギーの極右集会(Getty Images/AFP通信)

ベルギーの検察当局は28日、警察が極右過激派とみられるグループの取り締まりを実施した際、銃撃戦に発展し、1人が死亡したと発表した。

連邦検察庁によると、警察はテロ攻撃を計画していたとされるグループの構成員宅を捜索したという。

公共テレビ局VRTは当局者の話を引用し、「警察はアントワープやゲントなど、7つの自治体の12軒を家宅捜索した」と報じている。

連邦検察庁は男性の身元を明らかにしていない。アントワープ検察がこの事件の捜査を開始したと声明を発表しているため、男性はアントワープ在住とみられる。

VRTによると、警察の特殊部隊はこの男性の自宅に家宅捜索に入った際、銃撃を受けたという。男性は現場で治療を受けたが、間もなく死亡した。特殊部隊員にケガはなかったと伝えられている。

アントワープ検察の報道官はAP通信の取材に対し、「男は家宅捜索に入ろうとした特殊部隊に発砲した」と説明した。

連邦検察庁は一連の家宅捜索で大量の銃器と弾薬を押収したと報告している。

VRTによると、射殺された男性は貴金属バイヤーで、銃器や軍用品を収集していたという。

公共放送RTBFは警察筋の話を引用し、「この男性はソーシャルメディアで極右に関心を持ち、コロナの感染拡大時には政府の政策に反対していた」と報じている。

またRTBFは「男性はロシアに対する米国、NATO、EUの戦略にも否定的な考えを示していた」としている。

この男性と極右グループの関係は明らかにされていない。

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