◎ベラルーシはOSCE加盟国であり、その監視員はベラルーシの国政選挙で唯一の国際監視団を務めてきた。
2020年8月/ベラルーシ、首都ミンスクの抗議デモ(Getty-Images/AP通信)

ベラルーシ政府は8日、来月25日に予定されている総選挙にロシアと中央アジアの選挙監視団を招き、欧州安保協力機構(OSCE)の監視員は招聘しないと発表した。

それによると、選挙管理委員会はOSCEにその旨を伝えたという

ベラルーシはOSCE加盟国であり、その監視員はベラルーシの国政選挙で唯一の国際監視団を務めてきた。

2月25日の議会選はルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の6選に抗議する大規模なデモに発展した2020大統領選以来の国政選挙となる。

中央政府は政党の調査と再登録を実施し、昨年初めに国内で活動していた15政党のうち、政府寄りの4政党にのみ活動許可を与えた。

選管の委員長は声明で、「来月の選挙はテロ組織の影響を受けることなく、完全に公正な形で行われる」と主張した。

また選管はロシアと中央アジアの同盟国に監視員の派遣を依頼したと明らかにした。

2020大統領選に出馬し、隣国リトアニアに亡命した野党指導者チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏は8日、有権者に投票をボイコットするよう呼びかけた。

またチハノフスカヤ氏は来月の選挙を「茶番」と一蹴。「ルカシェンコは野党のいない選挙で勝利を主張するつもりだ」と断じた。

治安当局は2020大統領選後の抗議デモを鉄拳でねじ伏せ、市民3万5000人以上を逮捕。数千人を激しく殴打した。

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