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キプロス北部沖でフェリー転覆、8人死亡、22人不明、237人救助

フェリーはキプロス北部の港を出発し、トルコ南部のタシュジュ港に向かっていた。
2026年8月30日/北キプロスの港、フェリー事故の救助者を乗せたバス(AP通信)

地中海の島国キプロス北部沖で8月30日、乗客乗員約270人を乗せたフェリーが転覆し、少なくとも8人が死亡した。地元当局によると、237人が救助された一方、22人の行方が分かっておらず、海上で捜索・救助活動が続いている。

フェリーはキプロス北部の港を出発し、トルコ南部のタシュジュ港に向かっていた。運航会社によると、出港から約15分後、北部沿岸から約7.5キロ離れた海域で浸水し始めたという。乗務員が救助要請を出し、乗客は救命胴衣を着けて避難した。

事故当時の海況については情報が食い違っている。キプロス政府は悪天候が事故に影響した可能性があると説明した一方、「北キプロス・トルコ共和国(通称北キプロス)」の指導者は天候はそれほど悪くなかったとして、原因について慎重に調査を進めると強調した。沈没現場の水深は約500メートルで、捜索活動を難しくしている。

事故を受け、北キプロス当局は船長を含む8人を拘束し、事故の経緯や安全管理上の問題について捜査している。トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は犠牲者に哀悼の意を示し、北キプロス側と連携して捜索・救助活動を続ける考えを表明した。現場では救命胴衣を着けた生存者が海上で救助を待つ様子も確認されている。

キプロスは1974年以降、南北に分断されており、北部は「北キプロス・トルコ共和国」を名乗るが、国際的にはトルコだけが承認している。国際的に承認されたキプロス共和国政府も救助活動への支援を申し出ており、当局は政治的立場の違いを越えて人命救助を優先する姿勢を示している。

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