SHARE:

高級リゾート開発計画に反対するデモ参加者と警察が衝突、ケガ人も アルバニア

抗議運動は「フラミンゴ革命」と呼ばれ、1カ月以上前からティラナ中心部で継続している。
2026年7月2日/アルバニア、首都ティラナ、ラマ政権に抗議するデモ参加者と警察官(AP通信)

アルバニアの首都ティラナで2日、政府の土地開発政策に抗議するデモが激化し、警察と参加者が衝突した。警察は催涙ガスや胡椒スプレーを使用して群衆を排除、デモ隊は石や卵などを投げつけて応戦した。衝突は議会議事堂近くで発生し、一時騒然となった。

今回の抗議活動はトランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿であるクシュナー(Charles Kushner)氏が関与する高級リゾート開発計画への反発が背景にある。この計画はアドリア海沿岸の湿地帯など環境的に重要な地域を含むとされ、フラミンゴなどの生息地への影響が懸念されている。環境保護団体や地元住民は、環境破壊の可能性や土地利用の透明性不足を問題視し、政府に対して説明を求めている。

抗議運動は「フラミンゴ革命」と呼ばれ、1カ月以上前からティラナ中心部で継続している。当初は環境保護を目的とした平和的なデモだったが、次第にラマ政権の汚職疑惑や政治責任を問う運動へと拡大した。参加者の一部はラマ(Edi Rama)首相に辞任を要求し、政権批判の色彩を強めている。

今回の衝突では、デモ参加者がバリケード突破を試みたり、警察車両を破壊するなどの行為も報告された。これに対し警察は催涙ガスや胡椒スプレーに加え、排除行動を強化した。複数の警察官と参加者が負傷し、逮捕も出たと伝えられている。

ラマ政権はこの開発について、観光業の発展や経済成長につながるものと強調している。一方で反対派は、公共資産の民営化や汚職の温床になる可能性を指摘し、計画の中止を求めている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします