◎警察は事件現場近くの建物で男を逮捕し、凶器とみられるナイフを押収したという。
2022年12月5日/ドイツ、南部バーデン・ビュルテンベルク州イラーキルヒベルク、警察関係者(ロイター通信)

ドイツの警察当局は5日、南部バーデン・ビュルテンベルク州イラーキルヒベルクで通学中の女子学生がナイフで切り付けられ、1人が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。

州警察によると、14歳の女子中学生が市内の病院に搬送されたものの、死亡したという。死因は明らかにされていない。重傷を負った少女は13歳。

事件は5日の早朝に発生した。州警察はイラーキルヒベルクにある難民保護施設を出た27歳の男を逮捕した。

男はアフリカ北東部エリトリアの亡命希望者と伝えられている。

ドイツ通信社(dpa)によると、警察は事件現場近くの建物で男を逮捕し、凶器とみられるナイフを押収したという。

また警察はこの男の他に2名を拘束したと明らかにした。

dpaによると、容疑者は市内の病院に搬送され、治療を受けているという。負傷した経緯と怪我の程度は不明。

連邦警察は声明で、移民へのヘイトを煽らないよう呼び掛けている。

州警察の報道官は記者会見で、「あらゆる可能性を考慮して捜査に当たっているが、現時点で分かっていることは限られている」と述べた。

警察は認否を明らかにしていない。容疑者と一緒に逮捕されたとみられる2人の罪状も不明である。

dpaによると、13歳の少女の命に別状はないという。

イラーキルヒベルクは南部の主要都市ミュンヘンの西方150kmに位置する人口約5000人の町。

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