◎イランの支援を受けるフーシ派はサヌアや港を含むイエメンの大部分を実効支配し、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルに対抗して、船舶を攻撃している。
2024年2月10日/イエメン、首都サヌア、米英軍の空爆で死亡したフーシ派戦闘員の葬儀(Getty Images/AFP通信)

イエメンシーア派武装勢力フーシは10日、米英両軍による空爆で戦闘員17人が死亡したと明らかにした。

現地メディアによると、首都サヌアではこの空爆で死亡した戦闘員の葬儀が営まれ、数千人が米英イスラエルへの報復を誓ったという。

フーシ派の報道官は声明で、「米英の攻撃によって殉教した英雄の遺体は今日、多くの市民が見守る中、サヌアに送られた」と語った。

米中央軍は今月初め、バイデン(Joe Biden)大統領の承認に基づき、シリア・イラクのイラン民兵拠点を空爆。それから2日後、米英両軍は紅海やアデン湾で商船などへの攻撃を続けるフーシ派への空爆も開始した

これはフーシ派の戦闘力を低下させることを目的としており、数週間続く可能性がある。

イランの支援を受けるフーシ派はサヌアや港を含むイエメンの大部分を実効支配し、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルに対抗して、船舶を攻撃している。

米国務省は8日、フーシ派の戦闘員が紅海の商船や米軍の軍艦に対してミサイルを発射する準備をしていたため、ミサイル発射装置に対して数回空襲を行ったと発表した。

フーシ派戦闘員の葬儀には数千人が集まり、「イスラエルと米国に死を」などとシュプレヒコールを上げた。

AFP通信の取材に応じた弔問客の男性は「イスラエルによるガザ侵略に断固反対する」と語った。「フーシはテロ国家イスラエルと米国への攻撃を継続するでしょう...」

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