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イエメン・フーシ派がサウジの製油所を攻撃、ケガ人なし

フーシ派の報道官はSNSへの投稿で、ドローン1機を使って製油所を標的にしたと主張した。
サウジアラビア、西部マッカ州ジッダの石油備蓄基地(Hassan Ammar/AP通信)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は9日、サウジアラビア南西部ジザン州にある国営石油会社サウジアラムコの製油所をドローンで攻撃したと発表した。サウジ政府によると、製油所では火災が発生したものの、その後消し止められ、負傷者は出ていない。政府は火災の原因について明らかにしていない。フーシ派による攻撃はサウジがトルコ、パキスタンと共同防衛協定を結んだ2日後に行われた。

フーシ派の報道官はSNSへの投稿で、ドローン1機を使って製油所を標的にしたと主張した。ジザンの製油所は原油を1日40万バレル処理する能力を持つ重要施設で、フーシ派はこれまでも同地域のアラムコ関連施設を攻撃している。今回の火災による操業への影響について、サウジ側から説明は出ていない。

一方、フーシ派は同日、紅海南西部に位置するイエメンの港湾都市モカにもミサイルとドローンによる攻撃を実施したと発表した。イエメン正規軍の報道官によると、この攻撃で7人が死亡、港湾インフラが損壊した。モカは紅海とアデン湾、インド洋を結ぶ要衝バブ・エル・マンデブ海峡に近く、エネルギー輸送や海上貿易にとって重要な地域だ。サウジにとって紅海経由の航路はペルシャ湾とオマーン湾を結ぶホルムズ海峡が利用しにくくなった場合の代替ルートにもなるため、攻撃拡大はエネルギー供給への懸念を高めている。

サウジは7日、トルコ、パキスタンとの間で共同防衛協定を締結した。3カ国のいずれかが武力攻撃を受けた場合、3カ国すべてへの攻撃とみなす内容で、地域の抑止力を高める狙いがある。ただ、今回のフーシ派による攻撃に対して、トルコやパキスタンがどのような対応を取るのかは明らかになっていない。

トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は協定について、イランなど特定の国を対象としたものではなく、3カ国の安全保障を支える一般的な約束だと説明している。

フーシ派は前月、サウジによる「包囲」を理由に紅海でサウジに対する海上封鎖を宣言していたが、サウジ側はこの主張を否定している。米国とイスラエルによるイランへの攻撃を発端に中東の緊張が高まる中、フーシ派やイランと関係する武装組織による湾岸諸国やエネルギー施設への攻撃が続いている。

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