米国でサルモネラ・大腸菌の集団感染、少なくとも55人発症、スプラウトが原因か
スプラウトは発芽過程で温かい水分や適度な温度が保たれるため、種子などに付着していた細菌が増殖しやすい。
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米国でスプラウト(発芽野菜)に関連したサルモネラ菌と大腸菌による食中毒の集団発生が確認され、少なくとも15州で55人が発症した。疾病対策センター(CDC)が21日、明らかにした。それによると、少なくとも4人が入院しており、感染源とみられるスプラウトについて調査が進められている。
今回の問題では、ミネソタ州で23人、ウィスコンシン州で18人の感染が確認されている。ミネソタ州ではサルモネラ菌に加え、複数種類の志賀毒素産生大腸菌(STEC)が検出され、同じ食品を介して異なる病原体による感染が発生している点が特徴となっている。
感染との関連が指摘されているのは、ミネソタ州の農園「エブリシング・スプラウツ(Everything Sprouts)」が生産したアルファルファ・スプラウトで、「Calco」および「Everything Sprouts」のブランド名でレストランや食料品店に流通していた。州当局はウィスコンシン州や連邦当局と連携し、汚染の原因や流通範囲、感染者数の全体像を調べている。
スプラウトは発芽過程で温かい水分や適度な温度が保たれるため、種子などに付着していた細菌が増殖しやすい。専門家は、種子に病原体が存在すると洗浄だけで完全に除去することが難しく、発芽環境が細菌の増殖を促す可能性があると指摘している。
大腸菌感染では腹痛や血便を伴う下痢が起こる場合があり、重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こし、急性腎障害などにつながる可能性がある。サルモネラ感染では下痢、発熱、嘔吐、脱水、腹痛などが主な症状となる。
今回の集団感染を受け、保健当局は感染源の特定と拡大防止を急いでいる。
