ロシア軍の「ダブルタップ」攻撃で14人死亡、120人負傷、ウクライナ中部の商業施設
ゼレンスキー氏はこの攻撃を「民間人を狙ったテロ」と非難し、ロシアに対する国際的な責任追及を求めた。
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ウクライナ中部クリビーリフで21日、ロシア軍によるドローン攻撃が商業施設を直撃し、少なくとも14人が死亡、121人が負傷した。負傷者には22人の子どもが含まれている。地元当局によると、ショッピングモールの広い範囲で火災が発生し、救助隊が消火や生存者の捜索に当たった。クリビーリフはゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領の出身地である。
今回の攻撃で特に問題となっているのが、いわゆる「ダブルタップ」と呼ばれる2段階の攻撃である。最初のドローンが施設を襲った後、約30分後に再び攻撃が行われ、現場に到着していた救急隊員や消防関係者らが危険にさらされた。ゼレンスキー氏はこの攻撃を「民間人を狙ったテロ」と非難し、ロシアに対する国際的な責任追及を求めた。
当局によると、負傷者のうち29人が重傷で、その中には5人の子どもが含まれている。このモールは一般市民が利用し、多数の買い物客が巻き込まれた。今回の攻撃は住宅やインフラだけでなく、市民が日常生活を送る場所にもロシア軍の空爆・ドローン攻撃が及んでいることを改めて示す形となった。
攻撃はクリビーリフ以外の地域でも確認された。同日、各地でロシアによるミサイルやドローン攻撃が行われ、ミコライウ州やハルキウ州などでも死傷者が出た。AP通信によると、この日の攻撃による死者は全体で少なくとも20人に達した。
一方、ウクライナもロシア領内への長距離ドローン攻撃を強化しており、双方による空中戦は激しさを増している。ウクライナ側ではロシアの大規模なミサイル・ドローン攻撃に対抗するため、防空能力の強化が重要な課題となっているが、米国製パトリオットなどの迎撃ミサイルが不足している。
ロシアによる侵攻が長期化する中、民間人の犠牲が増え続けている。今回のクリビーリフへの攻撃は、戦場から離れた都市でも市民が突然攻撃に巻き込まれる危険が続いていることを浮き彫りにした。
停戦や和平に向けた外交努力が続く一方、双方の長距離攻撃が激化することで、今後も民間人被害が拡大する懸念が強まっている。
