SHARE:

コロンビア政府、ハイチ大統領暗殺事件に関与の元兵士17人を支援へ、米国で裁判

モイーズ(Jovenel Moise)大統領は2021年7月、首都ポルトープランスの自宅で武装集団に襲撃され、殺害された。
コロンビア陸軍の兵士(Getty Images)

コロンビアのデラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)大統領は6日、2021年のハイチ大統領暗殺事件に関与したとして米国に身柄を移されたコロンビア人の元兵士17人について、政府として法的支援を行うと表明した。17人の家族に対する経済的支援も実施する方針で、事件への関与については個人ごとの責任を明らかにする必要があると強調した。

モイーズ(Jovenel Moise)大統領は2021年7月、首都ポルトープランスの自宅で武装集団に襲撃され、殺害された。事件後、米国とハイチで捜査が進み、米司法当局はフロリダ州が暗殺計画の資金調達や準備の拠点になったと明らかにした。米国では事件に関連して計30人が起訴されている。

コロンビア人の元兵士らは米国の警備会社を通じてハイチに渡ったとされる。少なくとも22人のコロンビア人元兵士が事件に関与したとみられ、3人は治安部隊との銃撃戦で死亡した。残る17人はハイチで拘束され、5年以上にわたって収監された後、9月に米フロリダ州へ移送された。

一部の被告は、ハイチで政治家の警護をする仕事と説明されて現地に送り込まれ、暗殺計画については知らされていなかったと主張している。また、ハイチの刑務所で拷問を受け、理解できない言語で書かれた書類への署名を強要されたとの訴えもある。家族側も、元兵士らが「捨て駒」にされた可能性があるとしている。

一方、米当局は元兵士らがモイーズ氏を拉致・殺害する計画に加わったと主張している。計画ではモイーズ氏を排除した後、別の人物を大統領に据える構想があったとされ、今年5月には事件の資金提供や組織化に関与した4人が米国で有罪となった。

デラエスプリエジャ氏は元兵士について、「罪を犯した者のために無実の者が罰を受けてはならない」との考えを示した。前政権は元兵士の関与を謝罪していた。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ