スペイン最高裁、カタルーニャ独立派プッチダモン氏の逮捕状を解除、約9年ぶり帰国に道
プッチダモン氏は2017年、カタルーニャ自治州で独立を問う住民投票を主導した。
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スペイン最高裁は6日、カタルーニャ独立派の指導者で元州首相のカルラス・プッチダモン(Carles Puigdemont)氏に対する逮捕状を解除した。2017年の独立運動をめぐってベルギーに逃れて以来、約9年間にわたりスペイン当局による拘束を避けてきた同氏は、逮捕されることなく帰国できる道が開かれた。
プッチダモン氏は2017年、カタルーニャ自治州で独立を問う住民投票を主導した。中央政府が違法とした投票後、州議会は一方的に独立を宣言したものの、中央政府はこれを認めなかった。プッチダモン氏は同年10月にベルギーへ逃れ、その後も国外から独立運動を続けてきた。
逮捕状解除の直接のきっかけとなったのは、同日発表された憲法裁判所の判断だった。憲法裁は独立運動に関連して公金を不正使用したとして有罪となったプッチダモン氏の盟友について、2024年に成立した恩赦法を適用できるとの判断を示した。これを受け、最高裁はプッチダモン氏への逮捕状についても判断を見直す必要があるとして解除した。
プッチダモン氏は声明を発表し、最高裁の決定を歓迎した。一方で、カタルーニャの独立を求める立場は維持しており、スペイン政府との関係をめぐる問題が解決したわけではないとの認識も示した。
同氏の帰国は、スペイン国内の政治にも大きな影響を与える可能性がある。スペインでは11月29日に総選挙が予定されており、プッチダモン氏が率いる政党「ジュンツ」はサンチェス(Pedro Sánchez)首相の政権運営を左右する議席を持つ。2023年にはジュンツの支持がサンチェス氏の政権維持に重要な役割を果たしたが、最近は政府提出の住宅関連法案に反対し、サンチェス氏が前倒し総選挙を決める一因となった。
カタルーニャ独立運動そのものは2017年当時と比べて勢いを失っているものの、プッチダモン氏はなお一定の支持を維持している。今回の逮捕状解除によって同氏が帰国すれば、総選挙を控えたスペインの政治情勢と、中央政府とカタルーニャの関係を揺さぶる可能性がある。
