イエメン・フーシ派、暫定首都アデンから80キロに到達、政府軍との戦闘激化

今回の進軍は、9月に始まった大規模攻勢の一環だ。
イエメン、南部アデンの港(Getty Images)

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が2日、国際的に承認されたイエメン政府の暫定首都アデンから約80キロの地点まで進軍した。ロイター通信によると、フーシ派がアデンにこれほど接近するのは、2015年の内戦初期に一時的に同市へ侵入して以来となる。

今回の進軍は、9月に始まった大規模攻勢の一環だ。フーシ派は紅海沿岸を南下し、国際海運の要衝バブ・エル・マンデブ海峡周辺の地域を掌握した。さらに、国軍と地元勢力が守る戦略的拠点への攻撃を強め、アデンと第3の都市タイズを結ぶ主要道路の遮断を狙っている。

ロイターによると、フーシ派はアデン近郊の地区への攻撃を開始し、この地区全域を制圧した。政府軍は撤退を余儀なくされ、アデンに続く主要幹線道路で戦闘が続いている。この地区はアデンから約80キロの位置にある。

タイズは10月初旬に南方への主要道路を遮断され、事実上包囲された。住民10万人以上が避難し、食料、燃料、医薬品の不足が深刻化している。

今回の攻勢は、2022年に国連の仲介で成立した停戦を事実上崩壊させた。フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃が激化する一方、サウジ主導の連合軍もイエメン国内のフーシ派拠点への空爆を強化している。

イエメン内戦はイラン戦争にも連動し、地域全体の安全保障を揺るがしている。フーシ派がアデンへの圧力をさらに強めれば、政府の支配基盤だけでなく、紅海とアデン湾を結ぶ国際海上交通にも重大な影響が及ぶ可能性がある。

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