SHARE:

フーシ派が港湾都市モカを攻撃、4人死亡=イエメン政府

モカは紅海とアデン湾を結ぶ要衝バブ・エル・マンデブ海峡に近く、国際貿易と地政学における急所(チョークポイント)に位置する。
2021年3月7日/イエメン、首都サヌア(AP通信/Hani Mohammed)

イエメン政府は14日、親イラン武装組織フーシ派が紅海沿岸の都市モカに向けて弾道ミサイル6発を発射し、民間人少なくとも4人が死亡したと発表した。それによると、フーシ派は港の民間インフラや公共施設を攻撃し、複数の漁船が巻き込まれたという。一方、フーシ派はサウジアラビアの支援を受ける政府側勢力の軍事拠点や武器、軍艦を狙った攻撃と主張した。

モカは紅海とアデン湾を結ぶ要衝バブ・エル・マンデブ海峡に近く、国際貿易と地政学における急所(チョークポイント)に位置する。

今回の攻撃は2022年に成立した停戦以降抑えられてきたイエメン内戦が再び激化する兆候として注目されている。国連のイエメン担当特使グランドバーグ(Hans Grundberg)氏は13日、同国が2022年の停戦以降で最も深刻な紛争再燃の危機に直面していると警告した。

モカでは9日にもフーシ派による弾道ミサイルやドローン攻撃があり、イエメン軍は兵士4人と民間人3人の計7人が死亡、30人が負傷したと発表していた。フーシ派はこの攻撃についても、サウジ勢力の兵力や武器庫を標的にしたと説明している。

今回の緊張激化の背景には、イランを巡る中東情勢の悪化がある。米イラン戦争が続く中、イエメンは主要な前線の一つとなり、サウジなどとの対立も激しさを増している。フーシ派はサウジ側への攻撃に加え、紅海やアデン湾を航行する船舶への攻撃も再開した。こうした動きが拡大すれば、イエメン内戦だけでなく、バブ・エル・マンデブ海峡を巻き込んだ地域的な軍事衝突に発展する可能性がある。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ