米軍がイランに報復攻撃、ヘリ撃墜に対応、和平交渉続く中
米政府によると、撃墜されたアパッチはホルムズ海峡を哨戒中だった。
.jpg)
米軍は9日、ホルムズ海峡上空で米陸軍の攻撃ヘリコプターAH-64アパッチが撃墜されたことを受け、イランに対する追加攻撃を実施した。トランプ(Donald Trump)大統領は「この攻撃に対応しなければならない」と述べ、強力な報復措置を取る考えを示していた。
米政府によると、撃墜されたアパッチはホルムズ海峡を哨戒中だった。機体はイランの自爆型ドローンによって攻撃を受けたとされるが、搭乗していた2人の操縦士は無事救助され、大きなケガはなかったという。攻撃の詳細については調査が行われている。
米中央軍(CENTCOM)は9日夕方から「自衛目的の攻撃」を開始したと発表した。ロイター通信によると、ホルムズ海峡周辺のイラン軍の防空システムやレーダー施設が攻撃対象になったという。米軍は今回の作戦を「不当な攻撃に対する均衡の取れた対応」とし、全面戦争への拡大を意図するものではないとしている。
一方、イラン国営メディアはホルムズ海峡に位置するケシュム島やその周辺で攻撃があったと報じた。イラン外務省はヘリ撃墜について明言を避ける一方、地域に展開する外国軍は「事故や交戦に巻き込まれる危険がある」と警告した。また、イラン側は米軍の攻撃が続けば断固として報復するとしており、緊張が一段と高まっている。
今回の衝突は米国とイランの和平交渉が続く中で発生した。両国はこの数か月、ホルムズ海峡の安全確保や制裁解除を巡って断続的に間接協議を行ってきたが、軍事的な応酬が続き、交渉の先行きには不透明感が広がっている。世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡る緊張激化は国際エネルギー市場や中東地域全体の安全保障にも影響を及ぼす可能性が高い。
.jpg)
