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トランプ氏「イランが米軍ヘリを撃墜」報復示唆、乗組員2人無事

トランプ氏は自身のSNSに声明を投稿、「イランがホルムズ海峡を哨戒中のアパッチヘリを撃墜したとの報告を受けた」と発表した。
2026年6月9日/米ニューヨーク州のJFK国際空港、記者団の取材に応じるトランプ大統領(AP通信)

トランプ(Donald Trump)大統領は9日、イランがホルムズ海峡上空を哨戒中だった米陸軍のAH64アパッチ攻撃ヘリコプターを撃墜したと明らかにし、「米国は必ず対応しなければならない」と述べた。両国間の緊張が再び高まる可能性があり、中東情勢の先行きに新たな不透明感が広がっている。

トランプ氏は自身のSNSに声明を投稿、「イランがホルムズ海峡を哨戒中のアパッチヘリを撃墜したとの報告を受けた」と発表した。その上で、搭乗していた2人の米軍パイロットは無事で、ケガもしていないと説明した。一方で、「この攻撃に対して米国は必要な対応を取らなければならない」と強調したが、具体的な報復措置や今後の対応については明らかにしなかった。

米中央軍(CENTCOM)によると、アパッチヘリは9日の午前3時ごろ、オマーン沖のホルムズ海峡付近に墜落。海軍の無人水上艇が現場に急行し、搭乗員2人を救助した。2人の命に別条はないという。墜落原因については当初公表されていなかったが、トランプ氏はイランによる攻撃だったとの認識を示した。

ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要衝である。2月末以降、イランと米国、さらにはイスラエルを巡る軍事的緊張の舞台となってきた。今回の事件はイスラエルとイランが攻撃の停止で合意した直後に発生したもので、せっかく芽生えた停戦機運に影を落としている。イラン側はイスラエルが同盟組織ヒズボラへの攻撃を続ければ、再び軍事行動を取る可能性があると警告しており、地域情勢は依然として不安定なままだ。

トランプ政権はこの数週間、イランとの間で核問題や地域紛争の終結に向けた交渉を進めてきた。トランプ氏は今月に入り、「イランは取引を望んでいる」と述べるなど、和平合意への期待感を示していた。しかし、今回のヘリ撃墜事件によって外交交渉は大きな試練に直面する可能性がある。米国内では軍事的な報復を求める声が強まる一方、さらなる衝突拡大を懸念する意見も出ている。

今回の事件はホルムズ海峡の安全確保や中東の安定化に向けた国際社会の取り組みに新たな課題を突き付けた。米国がどのような対応を取るのか、またイラン側がどのように反応するのかが、今後の地域情勢を大きく左右することになりそうだ。

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