トランプ氏「イランは賠償金支払え」ホルムズ開放遠のく
トランプ氏はイランが過去の紛争などを通じて米国人らに与えた被害について、補償を支払うべきだと主張した。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、イランに対し、これまでの戦争や攻撃、抗議デモへの弾圧などで死亡・負傷した人々への補償を求める考えを示した。イラン側が、米国とイスラエルによる攻撃で受けた被害への賠償を要求していることへの対抗措置とみられる。双方が相手側への補償を主張する形となり、ホルムズ海峡の再開をめぐる交渉に暗雲が漂っている。
トランプ氏はイランが過去の紛争などを通じて米国人らに与えた被害について、補償を支払うべきだと主張した。さらに、2000年にイエメン沖で米海軍駆逐艦「コール」が自爆攻撃を受けた事件にも言及した。ただし、この事件は国際テロ組織アルカイダによる犯行で、イランが直接実行したものではないとされている。
一方、イランはホルムズ海峡の航行再開をめぐり、米国に複数の条件を提示している。イランのアラグチ(Abbas Araghchi)外相は9日、オマーンとの協議で海峡の通航再開をめぐる交渉で進展があったとしながらも、全面的な再開には米国による制裁解除など、別の条件を満たす必要があると強調した。イラン側は米国による封鎖の解除や軍事行動の停止、凍結資産の解放、戦争被害への補償などを求めている。
ホルムズ海峡は世界有数のエネルギー輸送路であり、その閉鎖が長期化すれば原油や天然ガスの供給に大きな影響を及ぼす。今回、トランプ氏がイランへの補償要求を打ち出したことを受け、海峡の再開に向けた合意への期待が後退し、原油価格も上昇した。市場では、海峡の閉鎖が長引くことで世界的なエネルギー供給への懸念が強まっている。
