サウジ、東西石油パイプラインを再稼働、ヤンブーからの原油輸出再開へ
同パイプラインは、サウジ東部で生産した原油を紅海側へ輸送する全長約1200キロの主要輸送路で、ホルムズ海峡を経由せずに輸出できる重要な代替ルートとなっている。
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サウジアラビアが22日、東部の油田地帯と紅海沿岸を結ぶ「東西石油パイプライン」の運転を再開した。ロイター通信によると、紅海沿岸のヤンブー港からの原油輸出も同日中に再開する見通しで、中東情勢の緊迫化で懸念されていた原油供給への影響が和らぐとの見方が広がった。
同パイプラインは、サウジ東部で生産した原油を紅海側へ輸送する全長約1200キロの主要輸送路で、ホルムズ海峡を経由せずに輸出できる重要な代替ルートとなっている。サウジはイラン戦争でホルムズ海峡が混乱する中、同パイプラインを利用して1日約400万バレルの原油をヤンブー方面へ振り向けていた。これは世界の原油供給量の約4%に相当する。
しかし、サウジ当局は9月11日に発生したドローン攻撃を受け、パイプラインの運転を停止した。サウジは攻撃をイラクの民兵組織によるものと非難しており、ヤンブー港での原油積み込みも停止していた。
ロイターによると、再稼働後の輸送量は通常より低い水準にとどまっている。パイプラインの最大輸送能力は1日700万バレルだが、攻撃によって11カ所あるポンプ施設のうち3カ所が損傷し、通常の輸送量である1日400万バレルまで回復するには時間がかかる見通しだ。報道によると、完全復旧には6~8週間かかる可能性がある。
国営サウジアラムコはヤンブー港からの輸出再開に向けて準備を進めており、中国向けの原油タンカー1隻が同日積み込みを行う予定だという。
再稼働を受け、国際原油市場では供給懸念が後退し、北海ブレント原油先物は一時、1バレル97ドル近辺まで下落した。サウジがペルシャ湾側のラスタヌラ港からの輸出も増やしていることから、中東からの原油供給が徐々に回復するとの見方が市場で広がっている。
