サウジアラビア、エチオピア人5人の死刑執行、薬物関連犯罪
HRWによると、同様の薬物事件で少なくとも79人のエチオピア人が死刑判決を受けている。
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国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は28日、サウジアラビア当局が薬物関連事件で有罪となったエチオピア人5人の死刑を今週執行したと明らかにした。
5人は大麻樹脂(ハシシ)を所持していた罪に問われたが、裁判は通訳や弁護人が十分に確保されないまま数分で終了したケースもあったとされ、HRWは適正手続きが著しく欠如していたと批判している。
HRWによると、同様の薬物事件で少なくとも79人のエチオピア人が死刑判決を受けている。欧州サウジ人権機構(ESOHR)は、サウジでは2026年に入ってから少なくとも116人が死刑に処されたと報告しており、厳罰化の傾向が続いているという。
HRWは声明で、「サウジ当局は弁護士や通訳も付かない数分間の審理を経て、社会的に弱い立場にあるエチオピア人移民を処刑している」と非難した。また、「まともな裁判とは言えない手続きの末に、多くの移民が今なお死刑に直面している」と訴えた。一方、サウジ政府はHRWのレポートに対するコメントを出していない。
サウジでは薬物犯罪に死刑が適用され、中国やイランと並んで世界でも執行件数が多い国の一つとされる。エチオピア外務省は先週、自国民に関する問題についてサウジ当局と協議を続けていると表明したものの、死刑判決を受けた人々がこれに含まれるかどうかは明らかにしていない。
5月にはエチオピア正教会もサウジ当局に対し、エチオピア人への死刑執行停止を求めていた。HRWは薬物犯罪のような非殺人事件への死刑適用は国際人権法の理念に反するとして、執行の停止を求めている。
