フーシ派がリヤド空港を攻撃、サウジ航空機損傷、シリアが参戦検討
ロイター通信によると、機体は迎撃されたミサイルの破片、または別の飛翔体の直撃によって損傷した可能性がある。攻撃時に機内に乗客はいなかったとみられる。負傷者の情報はない。
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イエメンの親イラン武装組織フーシ派は8日、サウジアラビアへのミサイル攻撃を強化し、首都リヤドのキング・ハーリド国際空港を攻撃したと発表した。空港に駐機していた国営サウジアラビア航空の旅客機が炎上したと伝えられている。
ロイター通信によると、機体は迎撃されたミサイルの破片、または別の飛翔体の直撃によって損傷した可能性がある。攻撃時に機内に乗客はいなかったとみられる。負傷者の情報はない。
リヤドでは8日朝、複数回の爆発が報告された。サウジ当局によると、迎撃したミサイルの破片が市内の幼稚園と医療施設に落下した。今週の空港攻撃では、リヤドと南西部アブハで計3人が死亡しており、民間人や航空インフラへの被害が拡大している。フーシ派はサウジ国内のエネルギー施設も標的にすると警告し、施設の従業員に近づかないよう呼びかけた。
攻撃の拡大を受け、ドイツのルフトハンザ航空やインドのエア・インディアなどは8日、リヤド便の運航停止を発表した。航空交通の混乱は地域の移動や物流にも影響を及ぼす恐れがある。
今回の攻撃は、サウジ連合軍が支援するイエメン政府軍とフーシ派の戦闘が再燃する中で発生した。2022年の停戦で沈静化していたイエメン内戦はここ数週間で激化し、フーシ派は紅海沿岸や、紅海とアデン湾を結ぶ要衝バブ・エル・マンデブ海峡周辺でも勢力を拡大している。サウジは国際的に承認されたイエメン政府を支援し、フーシ派が掌握した地域を奪還するための軍事作戦を進めている。
地域紛争の拡大を受け、シリアもサウジへの軍事支援を検討している。米国とシリアの当局者は8日、シリア軍の派遣について、防空など防御的な支援にとどめる案と、フーシ派との戦闘に直接参加する案が検討されていると明らかにした。ただし、シリア暫定政権は自国の復興を優先課題としており、派兵は確定していない。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコはサウジに防衛装備や情報共有などの支援を行う方針を示した。パキスタンも軍事物資をイエメン南部のアデンに輸送したとされる。米国とイランの対立も絡む中、フーシ派の攻撃が周辺国を巻き込む新たな地域紛争に発展する危険性が高まっている。
