◎イスラエル軍は昨年春に国内で殺人事件が相次いで以来、西岸地区のパレスチナ人居住区をほぼ毎日襲撃している。
2023年2月7日/ヨルダン川西岸地区、イスラエル軍に射殺された17歳の少年の合同葬儀(Majdi Mohammed/AP通信)

パレスチナ自治政府は7日、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区の難民キャンプで17歳の少年を射殺したと発表した。

同省によると、この少年は西岸地区の都市ナブルスで頭を撃たれ死亡したという。

イスラエル軍は7日、ナブルスを含む西岸地区全域でパレスチナ人武装勢力を取り締まったと発表。武装テロリストが発砲してきたため、応戦したと明らかにした。

同軍は6日にも難民キャンプを急襲し、ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスとつながりのあるパレスチナ人武装勢力5人を射殺した。

同軍は昨年春に国内で殺人事件が相次いで以来、西岸地区のパレスチナ人居住区をほぼ毎日襲撃している。

パレスチナ自治政府は先月の取り締まりで10人が殺害された後、イスラエルとの安全保障協議を停止した。

西岸地区と東エルサレムで昨年殺害されたパレスチナ人は150人近くに達した。報道によると、今年殺害されたパレスチナ人はこれで42人となった。

イスラエル軍は「殺害したパレスチナ人の大半は武装勢力」と説明している。しかし、人権団体や地元メディアは抗議に参加した非武装の市民や傍観者も殺害されていると非難している。

イスラエルは1967年の第三次中東戦争で東エルサレムやヨルダン川西岸などを占領し、130以上の入植地を建設。国際社会はこの占領を認めていない。

パレスチナ自治政府は東エルサレムを首都とする国家の建設を望んでいる。

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