パキスタン、米イラン仲介に「慎重ながら楽観的」、軍トップの相次ぐ訪問で進展に期待

8カ月に及ぶイラン戦争の沈静化に向け、パキスタンが外交的な役割を強めている。
左から米国、パキスタン、イランの国旗(Getty Images)

パキスタン軍は10月30日、イランと米国の停戦に向けた仲介について、「慎重ながら楽観的」との見方を示した。チャウドリー(Lieutenant General Ahmed Sharif Chaudhry)中将がロイター通信のインタビューで明らかにした。8カ月に及ぶイラン戦争の沈静化に向け、パキスタンが外交的な役割を強めている。

仲介の中心を担うムニール(Asim Munir)陸軍参謀長は今月、2度にわたってイランを訪問した。直近の訪問にはサウジアラビアの国防相とトルコの情報機関トップも同行した。チャウドリー氏はロイターのインタビューで、ムニール氏が2度も訪問したこと自体が前向きな兆候だと指摘。一方、交渉内容や米国が今回の訪問を支持したかどうかについては明らかにしなかった。

同氏はまた、紛争の継続によって利益を得る勢力が存在し、和平努力を妨害する可能性があると警告した。具体的な勢力名は挙げていない。停戦実現には当事国間の合意だけでなく、地域内外の利害関係者による妨害を抑えることも課題となる。

今回の外交協議では、パキスタン、サウジ、トルコが8月に締結した共同防衛協定も注目される。この協定は加盟国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなす内容で、チャウドリー氏は新規加盟を排除していないと説明。イランが参加する可能性についても、地域の平和と集団的抑止に共通の認識を持つ国なら歓迎すると述べた。ただし、加盟の判断は各国の政治指導者に委ねられる。

パキスタンはサウジ防衛への関与を改めて強調する一方、イエメン内戦には参加していないと説明した。イラン戦争を背景に中東の同盟関係が変化し、周辺国への戦火拡大も懸念される中、パキスタンの仲介が停戦につながるかが焦点となる。

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