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イスラエル総選挙、ネタニヤフ氏が暫定政権継続へ、与野党とも過半数届かず

28日には主要放送局が、定数120のクネセト(国会)でネタニヤフ陣営が53議席、アイゼンコット陣営が48議席を獲得すると予測した。
イスラエルのネタニヤフ首相(左)とアイゼンコット元軍参謀総長(ロイター通信)

イスラエルで10月27日に行われた議会選挙は、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる右派陣営と、アイゼンコット(Gadi Eisenkot)元軍参謀総長が率いる野党陣営の双方が議会の過半数を確保できない見通しとなった。

開票が進む中、28日には主要放送局が、定数120のクネセト(国会)でネタニヤフ陣営が53議席、アイゼンコット陣営が48議席を獲得すると予測した。アラブ系住民を代表する政党は計19議席を得る見通しで、連立交渉の鍵を握る可能性がある。

ネタニヤフ氏は選挙後、「強力な右派政権の樹立を目指す」と表明し、イスラエル軍の戦果を強調した。さらに、同盟関係にあるトランプ(Donald Trump)米大統領と協力し、イランの脅威を取り除くための軍事作戦を再び実施する可能性にも言及した。トランプ氏はネタニヤフ氏の選挙結果を評価し、自らの支持表明が勝利に貢献したとの認識を示した。

一方、アイゼンコット氏は、ネタニヤフ氏が暫定首相として職務を続けることを認めながらも、国家安全保障を政治目的に利用しないよう、軍や治安機関に警戒を呼びかけた。

野党陣営は中道左派から右派まで幅広い政党で構成されるが、事前の世論調査が予測した接戦を制するには至らなかった。アラブ系政党との協力も選択肢となるものの、ユダヤ系主要政党の多くは連携に否定的だ。

今回の選挙は2023年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル襲撃以降、初めて行われた総選挙だった。ガザ、レバノン、イランをめぐる戦争や、襲撃を防げなかった安全保障上の責任、ネタニヤフ氏が抱える汚職裁判などが争点となった。

選挙管理委員会によると、投票率は77.7%に達した。連立交渉が長期化すれば、ネタニヤフ氏は暫定首相として政権運営を続けることになる。ただし、議会の支持基盤を欠く政権の継続は、国内政治や地域情勢に不透明感をもたらしそうだ。

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