イスラエル首相が訪米「イラン問題が最優先課題」トランプ氏と会談へ
ネタニヤフ氏は記者団に対し、「イスラエルの安全を確保し、中東に平和をもたらすためには、決意と賢明さを持って行動しなければならない」と強調し、米国との連携の重要性を訴えた。
とイスラエルのネタニヤフ首相(AP通信).jpg)
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は27日、トランプ(Donald Trump)米大統領との首脳会談に臨むためワシントンDCへ向けて出発した。ネタニヤフ氏は出発に際し、「多くの重要課題を協議するが、何よりもイランが最優先議題になる」と述べ、中東地域の安全保障やイランへの対応について集中的に意見交換する考えを示した。両首脳の対面会談は2月末にイランへの軍事作戦を開始して以来初めてとなる。
今回の会談では、イランの核開発や弾道ミサイル計画への対応に加え、地域の安全保障体制、ガザ情勢、レバノン南部での軍事展開などが主要な議題になる見通しだ。
ネタニヤフ氏は記者団に対し、「イスラエルの安全を確保し、中東に平和をもたらすためには、決意と賢明さを持って行動しなければならない」と強調し、米国との連携の重要性を訴えた。
会談は米国とイランが外交ルートを通じた対話を継続する一方、軍事的圧力も維持するという複雑な局面で行われる。トランプ氏は交渉が決裂した場合、軍事作戦を再開・強化する用意があるとの考えを示す一方で、外交による解決にも一定の期待を寄せているとみられる。
イスラエル政府はイランの核・ミサイル開発能力を最大の安全保障上の脅威と位置付け、米国が対イラン政策で強硬姿勢を維持するよう働きかけるとみられる。
一方で、両首脳の関係には微妙な変化も指摘されている。報道によると、6月にはイラン対応を巡って電話会談で意見の相違が生じたとされ、トランプ政権が外交的解決の余地を探る姿勢を見せる一方、ネタニヤフ政権はより強い圧力の維持を求めていると伝えられている。ただし、最近ではイスラエルが米国の提案を受け入れ、ガザ地区への多国籍部隊の受け入れに同意するなど、双方が協調姿勢を示す場面も見られる。
今回の訪米はネタニヤフ氏にとって政治的にも重要な意味を持つ。イスラエルでは10月に総選挙を控え、支持率の低下や長期化する地域紛争への対応が課題となっている。また、米国内でもイスラエル政策を巡る議論が続いており、両首脳がどこまで足並みをそろえられるかが注目される。
会談ではイラン問題に加え、ガザの戦後統治や中東全体の安定化に向けた協力のあり方についても協議が行われる見込みである。
