イエメン南部アデン空港にミサイル着弾、サウジ連合軍はヤンブー方面の弾道ミサイルを迎撃、フーシ派との戦闘激化
イエメンでは、2022年に成立した停戦が今年に入って事実上崩壊し、フーシ派とサウジ支援の政府軍との戦闘が各地で再燃している。
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イエメン南部の港湾都市アデンにある国際空港に16日、ミサイル2発が着弾した。イエメン政府当局者によると、ミサイルはエジプト・カイロに向かうイエメン航空の旅客機が離陸準備を進めていた際、機体から約500メートル、滑走路中央から約100メートルの地点に着弾した。乗客と乗員にケガはなかった。イエメン政府は親イラン武装組織フーシ派による攻撃と非難している。
一方、イエメン政府を支援するサウジアラビア連合軍は16日、サウジ西部の紅海沿岸に位置するヤンブーに向けて発射されたミサイルを撃墜したと明らかにした。報道官によると、紅海上空で巡航ミサイル2発を迎撃したほか、南部と首都リヤド周辺では無人機3機を撃墜した。攻撃による被害の情報はない。
ヤンブーは石油関連施設や石油輸出インフラが集積する港湾都市で、攻撃がエネルギー供給に及ぼす影響も懸念される。サウジは世界有数の石油輸出国で、紅海沿岸の施設は輸送拠点のひとつである。
15日には、アデンにある大統領宮殿施設がフーシ派のミサイルや無人機による攻撃を受け、警備要員2人が死亡した。イエメン政府の拠点である同施設が現在の戦闘で攻撃されたのは初めてだった。フーシ派は施設内にあるサウジ軍の作戦司令部を標的にしたと主張している。
イエメンでは、2022年に成立した停戦が今年に入って事実上崩壊し、フーシ派とサウジ支援の政府軍との戦闘が各地で再燃している。政府軍はサウジ連合軍の航空支援を受け、紅海沿岸の戦略地域の奪還作戦を進めている。フーシ派もサウジ国内の空港や石油施設への攻撃を強めており、紛争は両国の重要インフラを巻き込む形で拡大した。
民間航空や石油輸送への脅威が高まる中、地域情勢のさらなる悪化が懸念される。
