SHARE:

レバノン南部で軍用車両が爆発物に接触、兵士1人死亡、2人負傷

爆発が起きた地区はイスラエル国境に近く、長年にわたり親イラン組織ヒズボラの活動拠点の一つとされてきた地域である。
国連レバノン暫定軍(UNIFIL)のパトロール部隊(Getty Images/AFP通信)

レバノン軍は18日、同国南部のイスラエル国境に近い地区で軍用車両が爆発物に接触して爆発し、兵士1人が死亡、将校1人と兵士1人が負傷したと発表した。軍は負傷者を病院へ搬送するとともに、現場周辺を封鎖して調査を進めている。爆発物が地雷だったのか、あるいは即席爆発装置(IED)だったのかなど、詳細は明らかになっていない。

爆発が起きた地区はイスラエル国境に近く、長年にわたり親イラン組織ヒズボラの活動拠点の一つとされてきた地域である。レバノン軍は近年、停戦合意の履行に向けて南部で展開を拡大し、武器や爆発物の撤去、不発弾処理などの任務を進めている。しかし、イスラエルとの戦闘で残された爆発物が各地に点在しており、治安部隊にとって大きな脅威となっている。

今回の爆発はレバノンとイスラエルが米国の仲介で停戦履行に向けた協議を続ける中で発生した。両国は今月、イタリア・ローマで協議を行い、レバノン南部への政府軍展開やイスラエル軍の段階的撤退などを柱とする枠組みの実施について意見を交わした。一方で、ヒズボラは武装解除に否定的な姿勢を崩しておらず、緊張が続いている。

レバノン南部では過去にも戦闘で残された地雷やIEDによる被害が発生している。軍や国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は危険物の除去作業を進めているものの、紛争が長期化した影響で広範囲に爆発物が残され、住民や治安部隊双方にとって深刻な脅威となっている。今回の爆発も、停戦が実現しても現場の安全確保にはなお長い時間を要する現実を浮き彫りにした。

レバノン軍は現場周辺で工兵部隊による安全確認を継続するとともに、爆発物の種類や設置経緯を詳しく調べる方針である。軍は声明で、南部地域に展開する部隊に対し警戒を強化するよう指示したと明らかにした。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします