ヨルダン軍、教会銃撃事件への報復でシリア南部を空爆、容疑者3人を拘束、民間人死亡の情報も

今回の空爆に先立ち、ヨルダン当局は26日、教会銃撃事件に関与した疑いのある男3人を拘束したと明らかにした。
2026年10月26日/ヨルダン、教会銃撃事件で死亡した犠牲者の遺族(ロイター通信)

ヨルダン軍は26日、同国南部カラクで発生した教会銃撃事件を受け、シリア南部にある武装勢力の拠点を空爆したと発表した。ヨルダン当局は事件の容疑者がシリアで活動する「テロ組織」とつながっていると判断し、報復措置に踏み切った。空爆では複数の武装勢力メンバーが死傷し、建物や車両などが破壊されたという。

一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は南部ダルアー県での空爆により、女性や子どもを含む少なくとも5人の民間人が死亡したと報じた。ヨルダンはこの被害情報についてコメントしていない。

ヨルダン軍は当初、作戦がシリア政府との調整の下で実施されたと説明したが、シリア暫定政権は事前の調整や通知がなかったと主張し、攻撃の経緯について調査を開始した。

今回の空爆に先立ち、ヨルダン当局は26日、教会銃撃事件に関与した疑いのある男3人を拘束したと明らかにした。容疑者は兄弟2人とその義兄弟で、カラク市内の廃屋に潜伏していたところを発見された。治安部隊が投降を促した際に銃撃戦となった。当局によると、3人は負傷したものの、命に別条はないという。治安部隊員にケガはなかった。

事件は10月23日、首都アンマンの南西約120キロに位置する集落のギリシャ正教会で、葬儀が行われていた際に発生。銃撃により9人が死亡、30人余りが負傷した。キリスト教徒が少数派であるヨルダンで、この種の銃撃事件は異例だ。アブドラ国王(King Abdullah II)は過激主義とテロに対して厳格に対処するよう指示した。

当局は拘束された3人が他の武装勢力と連携していたことを示す証拠は現時点で確認できていないとしている。犯行声明を出した組織もなく、捜査が続いている。

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