イスラエル総選挙、投票率が過去最高水準に、ネタニヤフ首相の戦時指導力に審判
今回の選挙は、戦争への対応と安全保障上の責任を有権者がどう評価するかを示す重要な機会となる。
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イスラエルで27日、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃以降、初となる議会選挙が行われた。投票は開始直後から記録的なペースで進み、選挙管理委員会によると、開始から3時間で有権者の16.7%が投票を済ませた。投票率の伸びは1981年以来の速さで、長期政権を率いるネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の戦時指導力と政治責任が問われる選挙となった。
今回の選挙では、2023年のハマスによる攻撃を防げなかった安全保障上の失敗に加え、その後のガザでの軍事作戦、レバノンやイランでの戦争、国際社会におけるイスラエルの孤立が主要な争点となっている。ネタニヤフ氏は19年にわたり首相を務めてきたが、右派・極右勢力を含む連立政権の政策は国内でも意見が分かれている。
対抗陣営の中心人物は、元軍参謀総長のアイゼンコット(Gadi Eisenkot)氏だ。同氏は中道・右派勢力などの支持を集め、ハマスの攻撃をめぐる責任の明確化と安全保障政策の見直しを訴えている。ネタニヤフ氏は自身の戦争指導力やトランプ米政権との関係を強調し、敵対勢力に対抗できる指導者は自分しかいないと主張してきた。
一方、120議席のクネセト(国会)で過半数を確保するには連立交渉が欠かせないため、両陣営とも政権樹立への道筋は不透明だ。アラブ系市民の投票率上昇も、選挙結果を左右する要因として注目されている。
今回の選挙は、戦争への対応と安全保障上の責任を有権者がどう評価するかを示す重要な機会となる。投票結果だけでなく、その後の連立交渉がイスラエルの国内政治と中東情勢の行方を左右する。
ロイター通信によると、選挙結果の確定には数週間を要する可能性がある。
