◎イスラエル軍は宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。
シリア、イスラム国(ISIS)との戦闘で荒廃した町(Getty Images)

イスラエル軍がシリアの首都ダマスカスを空爆し、数人が死傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が29日に報じた。

それによると、イスラエル軍はイラン政府の支援を受ける民兵組織の拠点を空爆したという。

イスラエル政府はコメントを出していない。

イギリスNGOシリア人権監視団は29日、レバノンの過激派ヒズボラと他のイラン民兵組織が拠点を置くダマスカス郊外の農場で爆発が確認されたと明らかにした。

それによると、この爆発で少なくとも7人が死亡、うち4人はシリア人で、1人はイラン革命防衛隊(IRGC)の戦闘員とされる。

SANAはシリア・アサド政権の声明を引用し、「イスラエル軍のミサイルは占領下のゴラン高原から発射され、ダマスカス南部のいくつかの拠点に着弾した」と伝えている。

AP通信はイランの支援を受ける民兵組織の関係者の話しとして、「イスラエル軍は29日未明にミサイル攻撃を決行し、市民2人を殺害したが、ヒズボラとIRGCは被害を免れた」と報じた。

イスラエル軍は宿敵イランと同盟関係にあるアサド政権の支配下に置かれている地域を数百回攻撃してきたが、空爆を行ったと認めたことはほとんどない。

イスラエルとガザ地区のイスラム組織ハマスの戦闘はシリア、イラク、イエメン、紅海とアデン湾に波及。中東諸国を巻き込む紛争に発展する可能性がある。

イラン政府は29日、同政府の支援を受ける武装勢力がシリア国境に近いヨルダンの米軍前哨基地をドローンで空爆し、米兵3人が死亡、25人が負傷した事件について、関与を否定した。

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