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ヨルダン川西岸でユダヤ人入植者がパレスチナ人を襲撃、住民との緊張高まる

住宅の所有者によると、イスラエル兵が現場に到着した際、入植者ではなく住宅内の住民に催涙ガスを使用したという。
2026年8月13日/パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区、イスラエル兵(ロイター通信)

パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のクスラ村で8月29日、覆面をしたユダヤ人入植者数十人がパレスチナ人の住宅を襲撃した。ロイター通信によると、入植者たちは住宅周辺に集まり、石を投げるなどして攻撃、家の中にいた7人のパレスチナ人が閉じ込められた。今月初めにも同地域で入植者による住宅包囲が起き、国際的な非難を招いていた。

住宅の所有者によると、イスラエル兵が現場に到着した際、入植者ではなく住宅内の住民に催涙ガスを使用したという。所有者はロイターの取材に対し、兵士から殴られたと証言した。

住民側は軍が入植者の攻撃を阻止するのではなく、パレスチナ人への対応を強めたと訴えている。一方、イスラエル軍は騒動の当事者を分離するために介入したと説明している。

今回の事件を受け、イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は暴力に関与した入植者を非難し、法を守る入植者を損なう「一握りの暴徒による行為」と位置付けた。米国側もこれまで、イスラエル政府に対して入植者によるパレスチナ人への暴力に厳しく対応するよう求めてきた。

西岸では近年、ユダヤ人入植者によるパレスチナ人への暴力や住宅、農地などへの攻撃が問題視されてきた。国連の調査では、イスラエル当局が入植者による攻撃に直接関与し、部隊が入植者を保護しているケースもあると指摘されている。イスラエル側はこうした批判を否定している。

クスラ周辺ではイスラエル軍が展開しているにもかかわらず、入植者の侵入や住民への圧力が繰り返されている。入植地の拡大を支持する勢力がイスラエル政府内で影響力を持つ中、入植者による暴力をどこまで抑制できるかは、パレスチナ問題をめぐる緊張を左右する重要な要素となっている。

今回の襲撃はガザ情勢だけでなく、西岸でも住民の安全と土地をめぐる対立が深刻化している現状を改めて浮き彫りにした。

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