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パレスチナ・ヨルダン川西岸地区で暴力拡大、ユダヤ人入植者がモスクに放火

攻撃は西岸北部のナブルス周辺を中心に発生した。
2026年7月26日/パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区、全焼したモスク(ロイター通信)

パレスチナ・ヨルダン西岸地区で26日、ユダヤ人入植者が複数のモスクに放火する事件が発生した。直前にはパレスチナ人住民と武装した入植者による衝突でパレスチナ人4人とイスラエル軍兵士2人が死亡しており、緊張が一段と高まっている。

攻撃は西岸北部のナブルス周辺を中心に発生した。パレスチナ当局によると、入植者たちが複数の集落を襲撃し、建物を破壊したほか、ヘブライ語による落書きを残した。この襲撃で複数のモスクが全焼した。

この暴力は24日にナブルス近郊で起きた衝突を発端としている。イスラエル軍によると、パレスチナ人男性がイスラエル軍の警備関係者から武器を奪って発砲し、1人が死亡した。一方、パレスチナ側は入植者の集団が村に侵入したことが衝突のきっかけだったと主張している。

その後、報復とみられる入植者による攻撃が周辺地域に広がった。イスラエル軍は一部地域に部隊を展開し、治安維持活動を実施したほか、多数のパレスチナ人を拘束した。イスラエル政府はさらなる攻撃への警戒を理由に西岸での軍事対応を強化している。

ヨルダン川西岸では入植地の拡大や入植者によるパレスチナ人への暴力が長年問題となってきた。国際社会の多くは西岸の入植活動を国際法違反とみなしている。ガザ情勢の悪化以降、西岸でも衝突や襲撃が増加しており、今回のモスク攻撃は宗教施設を巻き込んだ新たな緊張要因となっている。

宗教施設への攻撃は単なる地域間の衝突を超え、宗教的対立や報復の連鎖を招く恐れがある。パレスチナ自治政府は国際社会に対し、入植者による暴力を抑止するよう求めている。西岸での緊張緩和に向け、イスラエル当局による捜査や責任追及のあり方が問われている。

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