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イスラエル軍、ヘブロンでパレスチナ人約1200人を退去させる、住宅や店舗を破壊

23日にパレスチナの武装集団がイスラエル軍の検問所を襲撃し、イスラエル兵2人が死亡したことを受けた措置となる。
2026年10月24日/パレスチナ自治区、ヨルダン川西岸地区のヘブロン、建物を取り壊す重機(ロイター通信)

イスラエル軍がパレスチナ・ヨルダン川西岸のヘブロンで軍事作戦を開始し、パレスチナ人約1200人が退去を余儀なくされた。地元当局が24日、明らかにした。23日にパレスチナの武装集団がイスラエル軍の検問所を襲撃し、イスラエル兵2人が死亡したことを受けた措置となる。

イスラエル軍によると、検問所を襲撃したパレスチナ人2人はその場で射殺された。ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はこの襲撃を受け、ヘブロンで大規模な軍事作戦を開始すると表明。軍は検問所付近の地区などで武装勢力や武器を捜索し、建物の取り壊しも進める方針を示した。

ヘブロンの市長によると、軍は住宅だけでなく、店舗や工場、道路などの取り壊しを進めている。住民たちは武装集団の襲撃に関与していないにもかかわらず、自宅から追い出されたと訴えている。軍兵士が退去後の住宅に黒い「X」印を付ける様子も目撃されたが、その目的は明らかになっていない。

パレスチナ自治政府はイスラエルの作戦を「集団懲罰」と批判した。ロイター通信によると、23日と24日でパレスチナ人約70人がイスラエル軍に拘束されたという。イスラエルは拘束についてコメントしていない。

ヘブロン市長は退去させられた約1200人に加え、さらに約1300人が住居を失う恐れがあると指摘した。また、10月27日に予定されるイスラエル議会選挙を前に、ネタニヤフ政権が右派やユダヤ人入植者の支持を得ようとしているとの見方を示した。

ヨルダン川西岸では、入植地の拡大やパレスチナ人への暴力を背景に緊張が高まっている。イスラエル軍は各地の都市や町への出入りも制限しており、住民の移動や医療へのアクセスに影響が出ている。

今回の作戦は治安対策と住民への集団的な不利益をめぐる対立を一段と深めている。

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