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イスラエル総選挙、出口調査は膠着示す、ネタニヤフ首相の続投なお不透明

今回の選挙は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃以降、初めて行われた選挙だ。
2026年10月27日/イスラエル、テルアビブの投票所(ロイター通信)

イスラエルで10月27日に行われた議会選挙について、主要テレビ局の出口調査によると、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の与党陣営とアイゼンコット(Gadi Eisenkot)元軍参謀総長が率いる野党陣営のいずれも過半数に届かず、政局は膠着する見通しとなった。定数120のクネセト(国会)で政権樹立に必要な61議席を確保する勢力はなく、少数政党との連立交渉が今後の焦点となる。

出口調査では、KAN11が野党陣営53議席、ネタニヤフ陣営50議席、明確な陣営に属さない勢力17議席と予測した。チャンネル12と13は野党陣営52議席、ネタニヤフ陣営を50議席とし、残る18議席を非同盟勢力が占めると見積もった。結果は確定しておらず、各陣営は過半数確保に向けた交渉を迫られる。

今回の選挙は、2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃以降、初めて行われた選挙だ。ガザ地区、レバノン、イランとの戦争を経て、有権者はネタニヤフ政権の安全保障政策と戦争指導力を問われた。投票率は過去数十年で例のない高水準となり、午後6時時点で66.7%に達した。投票所には長い列ができ、政治の行方に対する国民の関心の高さを示した。

ネタニヤフ氏は、イスラエルの「敵」に対抗できる指導者は自分だと訴え、右派や極右、超正統派政党との連携を維持してきた。一方、野党側はハマスの攻撃を許した情報・治安上の失敗について政府の責任を追及し、独立した国家調査委員会の設置を求めている。アイゼンコット氏は、ガザでの軍事作戦はハマスの軍事・統治能力を排除できていないと批判し、政権を担えば18カ月以内にハマスを解体すると主張した。

アラブ系住民の投票動向も鍵を握る。アラブ系政党が議席を伸ばせば、野党側が政権を樹立するうえで重要な存在となる可能性がある。ただし、アイゼンコット氏はアラブ系政党との連立を否定しており、協力の形は不透明だ。

連立交渉が難航すれば、ネタニヤフ氏が暫定政権として続投する可能性がある。汚職事件をめぐる裁判や、パレスチナ問題を含む外交・安全保障政策への批判を抱えるネタニヤフ氏にとって、今回の選挙は政治生命を左右する重要な局面となった。出口調査が示す接戦は、イスラエル政治の分断と、安定した政権形成の難しさを浮き彫りにしている。

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