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米軍、イスラエルに追加の「空中給油機」展開へ、イラン戦争激化受け

今回の措置の背景には、イランによる攻撃の激化がある。
米空軍の輸送機(Getty Images)

イスラエルは19日、イランとの軍事的緊張が一段と高まる中、米国から追加の空中給油機を受け入れる方針を固めた。イスラエル軍当局者が明らかにしたもので、米軍は中東地域での部隊態勢を強化する一環として、これまでに展開していた給油機に加え、新たな機体をイスラエルへ配備する計画である。これにより、イスラエル軍および米軍の長距離航空作戦能力が大幅に向上するとみられる。

今回の措置の背景には、イランによる攻撃の激化がある。米国とイランの間で成立していた停戦(覚書)が事実上崩壊した後、中東各地で軍事衝突が拡大している。イランは米軍施設や同盟国への攻撃を続け、米国は1週間以上にわたってイラン国内の軍事施設などへの空爆を実施している。こうした状況を受け、米軍は中東全域で航空戦力や後方支援能力の強化を進めている。

空中給油機は戦闘機や爆撃機が飛行中に燃料補給を受けられるようにする航空機であり、作戦行動時間や航続距離を飛躍的に延ばす役割を担う。イスラエル空軍はイラン国内の標的に対する長距離攻撃能力を維持・強化するうえで空中給油能力を重視し、米軍機の追加配備は抑止力の向上につながるとみられる。

イスラエル軍当局者によると、追加配備される給油機の一部はイスラエル空軍基地だけでなく民間空港にも駐機する予定で、軍用施設への負担を分散させるとともに、航空運用の柔軟性を高める狙いがある。これまで米軍機の大量展開によってテルアビブ近郊のベングリオン国際空港では民間便の運航能力が大幅に制限されていたが、配備先を分散することで民間航空への影響を抑える考えだ。6月末時点でイスラエル国内には98機の米軍機が展開していたとされ、今回の追加配備によって米軍の存在感はさらに高まる見通しである。

一方、トランプ政権は追加配備の詳細について公式コメントを控えている。中東情勢は依然として流動的であり、イランとイスラエル、さらに米国を巻き込んだ軍事的緊張は予断を許さない状況が続いている。追加の空中給油機配備は将来的な軍事作戦への備えであると同時に、イランに対する抑止力を誇示する狙いもあるとみられ、地域の安全保障環境に影響を及ぼす可能性がある。

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