スウェーデン総選挙、右派政党が政権入りか、野党がわずかにリード
スウェーデン民主党は移民政策の厳格化や犯罪対策を主要な争点として支持を拡大してきた。
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スウェーデンで9月13日に総選挙が行われる。今回の選挙では、右派政党「スウェーデン民主党」の政権入りが焦点となっている。クリステション(Ulf Kristersson)首相率いる連立政権は2022年の議会選以降、同党の協力を得ながら政権運営を続けてきたが、今回の選挙後、閣僚ポストを含む正式な連立関係に移行する構想が浮上している。
スウェーデン民主党は移民政策の厳格化や犯罪対策を主要な争点として支持を拡大してきた。現在の世論調査では約19%の支持を得ており、与党陣営にとって政権維持に欠かせない存在となっている。クリステション政権は同党との協力を通じて、亡命申請の抑制や移民政策の強化、ギャング犯罪への対策などを進めてきた。
一方、スウェーデン民主党には過去にネオナチ運動とつながりを持った歴史があり、政権入りには強い警戒感もある。同党は近年、主流政党としてのイメージを打ち出しているものの、反多文化主義的な主張を掲げ、政府への参加はスウェーデンのリベラルな政治文化を変える可能性があると批判されている。
対する中道左派陣営は、社会民主党のアンデション(Magdalena Andersson)前首相を中心に政権奪還を目指す。社会保障の充実や気候変動対策、所得格差の縮小を訴える一方、右派陣営との間では移民、治安、国家安全保障をめぐる政策の違いが鮮明になっている。ただし、左派陣営も複数政党で構成されるため、選挙後の連立協議は複雑になる可能性がある。
直前の世論調査では、社会民主党を中心とする中道左派4党が50.7%、与党陣営とスウェーデン民主党を合わせた勢力が48.1%で接戦となっている。
今回の選挙は単なる政権交代をめぐる争いにとどまらない。右派勢力を政権の外側に置いて協力する従来の方式を続けるのか、それとも政府の一員として取り込むのかが問われている。スウェーデンの選択は、極右政党の台頭が続く欧州全体の政治にも影響を与える可能性がある。
