米軍がイラン・ララク島攻撃、革命防衛隊が報復を警告、ホルムズ海峡で緊張再燃
ララク島はホルムズ海峡に近い戦略的な位置にある。
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米軍は8月30日、イラン南部のララク島にある革命防衛隊(IRGC)のロケット発射装置2基を攻撃した。米政府当局者によると、IRGCがホルムズ海峡に向けて機雷を搭載したロケットを発射する準備を進めていることが確認されたため、攻撃に踏み切ったという。今回の攻撃は、米軍によるイランへの攻撃としては7月下旬以来初めて確認されたもので、長期化する両国間の軍事的緊張が再び高まる形となった。
ララク島はホルムズ海峡に近い戦略的な位置にある。ホルムズ海峡は世界有数のエネルギー輸送路で、戦前には世界の石油・液化天然ガス(LNG)の2割が通過していた。米軍はこれまで、イラン側が敷設した機雷の除去を進めてきたと説明しており、今回の攻撃も海峡の航行を脅かす動きを阻止する目的だったとみられる。
一方、IRGCは攻撃によって複数の兵士と民間人が死傷したと発表した。具体的な死傷者数は明らかにしていないものの、米国に対して「報復と処罰」を行うと警告し、攻撃に関与した者に責任を取らせるとの姿勢を示した。イラン政府も米軍の攻撃を非難しており、今後の対抗措置に警戒が高まっている。
今回の攻撃はホルムズ海峡をめぐる米国とイランの対立が依然として解消されていないことを浮き彫りにした。米国は海峡の安全な航行を確保する必要性を強調する一方、イランは海峡周辺での米軍の活動を自国への圧力と捉えている。
両国の主張が対立する中、イランによる報復が実際に行われれば、湾岸地域の米軍施設や船舶などを巻き込んださらなる軍事衝突に発展する可能性もある。
ホルムズ海峡の安全は世界のエネルギー供給に直結するため、周辺での軍事的緊張は中東情勢だけでなく、原油価格や国際的な海上輸送にも影響を及ぼしかねない。米国とイランが次の軍事行動に踏み込むのか、それとも緊張緩和に向けた動きが生まれるのかが今後の焦点となる。
