トランプ氏「ガソリン価格の高騰受け入れるべき」イランとの協議進まず
イラン側は米国に「敗北を受け入れる」よう求め、海峡の管理権を手放す姿勢を見せていない。
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米国とイランの対立が、世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡をめぐって一段と激しくなっている。イランは海峡について自国が管理権を握っていると主張し、米側の要求を拒否している。これに対し、トランプ(Donald Trump)米大統領は14日、イランの核兵器保有を阻止するためなら米国民はガソリン価格の上昇を受け入れるべきとの考えを示した。2月28日に始まった米イスラエルとイランの戦争は停戦状態を何とか維持しているものの、和平協議の進展はみられない。
ホルムズ海峡は世界の原油・ガス輸送の2割が通過する要衝だ。しかし現在、タンカーの通航はほぼ停止している。ロイター通信によると、今週の海峡通過船舶はわずか2隻にとどまった。イラン側は米国が条件を変更しない限り海峡を再開しない姿勢を示している。
トランプ氏はニューヨーク州での集会で、イランを「非常に邪悪な国」と批判し、核兵器保有を阻止するためにガソリン価格が多少上昇することを受け入れるべきだと訴えた。さらに、戦争終結後にはホルムズ海峡を米国領とする考えまで示し、米海軍が現在、海峡を事実上封鎖しているとの認識を示した。一方で、トランプ氏はこれまでエネルギー価格の引き下げを掲げてきただけに、今回の発言は政策上の矛盾を浮き彫りにしている。
米国の消費者にとって、最大の問題は燃料価格の高騰だ。全米のガソリン価格は前年同期比で29%上昇しており、原油価格もタンカー攻撃や和平協議の停滞を背景に高止まりしている。14日の北海ブレントは前日比1.45ドル高の1バレル=88.52ドル、週間では6%上昇した。
イラン側は米国に「敗北を受け入れる」よう求め、海峡の管理権を手放す姿勢を見せていない。アラブ首長国連邦(UAE)の石油会社のタンカーが海峡で攻撃を受けたほか、周辺でも船舶への攻撃が相次いでいる。
世界的なエネルギー供給への影響が続く中、米国が軍事的・経済的圧力を強めるのか、あるいは外交によって海峡の再開と戦闘終結を実現できるのかが焦点となっている。
