ガザで子どもの「凧揚げ」自粛要請、イスラエルがハマスに警告
ガザでは過去1カ月ほどの間に、子どもが飛ばしたとみられる複数の凧や風船がイスラエル側へ流れ込み、国境周辺の住民に警戒感が広がっていた。
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パレスチナ・ガザ地区で子どもたちに凧を揚げさせないよう保護者に呼びかける動きが広がっている。ガザの避難民キャンプやシェルターを運営する委員会などが25日に発表したもので、イスラエルが凧や風船、小型ドローンなどをイスラエル側へ飛ばす行為に対して強硬な対応を取ると警告したことを受けた措置だ。委員会は子どもたちの遊びを制限することが目的ではなく、軍事的な報復から子どもの命を守るためだとしている。
ガザでは過去1カ月ほどの間に、子どもが飛ばしたとみられる複数の凧や風船がイスラエル側へ流れ込み、国境周辺の住民に警戒感が広がっていた。イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、こうした行為を直ちに停止しなければ、凧や風船、無人機の発射に関与した人物を標的にし、発射地点の周辺住民に退避を命じる可能性があると警告した。
イスラエル側はハマスが凧揚げを利用してイスラエルを挑発していると主張している。一方、ハマスは組織的に凧・風船を飛ばしているとの見方を否定し、イスラエルが戦闘を再開するための口実を作っていると反発している。停戦仲介に関わる米国も、武装勢力の活動を停止する必要があるとしつつ、イスラエル側にも停戦を順守し、差し迫った脅威への対応を超えて軍事行動を拡大すべきではないと伝えている。
今回の問題の背景には、2025年10月に発効した停戦後も続く不安定な情勢がある。大規模な戦闘は収まったものの、イスラエルによる攻撃は続いており、ガザ当局によると、停戦以降の空爆・発砲で1280人以上のパレスチナ人が死亡した。
子どもの遊びである凧揚げまで軍事的緊張の対象となっていることは、ガザ停戦が極めて脆弱で、双方の不信感が根深いことを示している。
