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トルコ・サウジ・パキスタン共同防衛協定、エジプトが参加の可能性

エルドアン大統領はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで、「協定は3カ国だけに限定されたものではなく、新たな加盟国を受け入れる余地がある」と説明した。
2026年8月15日/トルコ、首都アンカラ、アルジャジーラの取材を受けるエルドアン大統領(右)(Al Jazeera)

トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は15日、サウジアラビア、パキスタン、トルコの3カ国が8月7日に結んだ共同防衛協定について、エジプトが将来的に参加する可能性があるとの考えを示した。

エルドアン氏はカタールの衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューで、「協定は3カ国だけに限定されたものではなく、新たな加盟国を受け入れる余地がある」と説明した。中東の安全保障環境が大きく変化する中、地域の主要国を結集し、独自の防衛協力体制を構築する動きが広がっている。

協定は「メッカ共同防衛協定」と呼ばれ、いずれかの加盟国が外部から攻撃を受けた場合、それを全加盟国への攻撃とみなし、共同で対応することを定めている。集団防衛を定めた北大西洋条約機構(NATO)の5条に類似する仕組みで、トルコは8月8日、協定の性格についてNATO第5条と技術的に同じだと説明した。もっとも、トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は協定が特定の国、とりわけイランを念頭に置いたものではないと強調している。

3カ国は協定に基づき、高官による政治・軍事面の協議を制度化するほか、陸海空やサイバー領域での合同軍事演習を実施する方針だ。無人機、電子戦、人工知能などの分野でも協力を深め、防衛装備の共同開発や生産、技術移転を進める。トルコ政府は既存の国際的な同盟関係を置き換えるものではなく、必要に応じて参加国を増やす方針を示している。

エジプトはアラブ世界で大きな軍事力を持ち、スエズ運河や紅海へのアクセスを有する。エジプトが加われば、湾岸地域だけでなく北アフリカや東地中海を含む広範な安全保障協力へ発展する可能性がある。一方、エジプトが実際に参加を決めたわけではなく、協議が必要となる。

今回の協定の背景には、中東で続く軍事的緊張と、米国への安全保障依存を見直す動きがある。サウジはイランやその支援勢力からの攻撃に直面し、防衛体制を強化している。イラン側は現時点で協定を直接的な脅威とは受け止めていないとし、地域諸国が自ら安全保障を担う動きを歓迎する姿勢を示している。

エジプトの参加が実現すれば、トルコ、サウジ、パキスタンを軸とする新たな地域安全保障枠組みの影響力はさらに拡大することになる。

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