アフガニスタン、パキスタンから越境した武装勢力41人を殺害と発表、国境緊張が一段と深刻化
作戦は9月28日から30日までの3日間に行われたとされ、拘束・殺害された武装勢力には過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーも含まれているという。
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アフガニスタンのタリバン暫定政権は9月29日夜、北東部ヌリスタン州で、パキスタン側から越境してきた武装勢力を掃討し、41人を殺害、62人を拘束したと発表した。
作戦は9月28日から30日までの3日間に行われたとされ、拘束・殺害された武装勢力には過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバーも含まれているという。タリバンは武装勢力が「パキスタンの支援を受けて」国内に侵入したと主張している。
タリバンは声明で、今後も国内の安全を脅かす勢力の侵入を許さないと強調し、同様の越境が再び起きれば、さらに大規模な対応を取ると警告した。
アフガン外務省は首都カブールに駐在するパキスタン大使を呼び出し、武装勢力が国境を越えて侵入したことに対する抗議文を手渡した。
一方、パキスタン政府は今回の発表についてコメントしていない。ただしパキスタン政府は、これまでにもアフガン側から繰り返されてきた、パキスタンが武装勢力を訓練・支援しているとの主張を否定している。
パキスタンは逆に、タリバン暫定政権が、パキスタン国内でテロ攻撃を続けるイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)に活動拠点を提供していると非難している。タリバンはこの主張を否定している。
両国の国境では近年、武装勢力の活動や越境攻撃をめぐる対立が続いてきた。パキスタンは過去数カ月、アフガン国内の武装勢力拠点を標的とする空爆を実施し、アフガン側は主権侵害と反発してきた。9月にも双方が相手側への攻撃や武装勢力の殺害を発表しており、死傷者数や攻撃の実態について双方の説明が食い違うケースが相次いでいる。
アフガンとパキスタンの国境は約2600キロに及ぶ「デュランドライン」と呼ばれる地域で、アフガンは現在もこの国境線を国際的な国境として認めていない。武装勢力の活動に加え、国境線そのものをめぐる問題も両国関係を複雑にしている。
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は9月、今年に入って国境を越えた暴力により、アフガン国内で1100人以上の民間人が死傷したと報告した。
武装勢力への対応をめぐる相互非難が続く中、両国間では軍事的緊張がさらに高まっている。
今回の戦闘も単なる局地的な武装勢力掃討にとどまらず、アフガンとパキスタンの安全保障上の対立を改めて浮き彫りにした。
