初デートからのセックス?

意中の異性との初デートは緊張する。

しかし、「ディナーの予約は大丈夫か?」「吹き出物は出てないか?」「〇〇で遊んで△△に行って・・・」などと前日からあれこれ悩み、ドキドキワクワクしながら当日を迎える「あの感覚」は筆舌に尽くしがたい。

なお、初デートは以下の2種類に分類できる、と私は勝手に思っている。

仲良くなった女性との初デート
次のステップ、すなわち、恋人になるか否かを決める(決められる)重要なプロセス。

付き合い始めた女性との初デート
付き合う前にデートを行っていた場合、男性は初デートとは認識しない傾向にある。一方、女性は「正式に付き合い始めたので過去はリセット。つまり、初デート」と考える人が多い(らしい)。

「初デートでセックスすべきか?」

この問題は人類を悩ませ続けてきた。私たちの遠い祖先がいつから理性や知性を得たかに興味はないが、恐らく石器時代の男女も、「今夜は初デートだ。一発キメてやる」とか、「彼との関係を大切にしたい。今夜はお預けね」などと頭を悩ませていたはずだ。

私は初デートでセックスしたい、と思っている。

なぜか?「身体」と「セックス」の愛称をダブルチェックしたいのである。

身体とセックスの愛称をチェックすることは非常に重要である。まず、肌を触れ合わせた時の感覚、これが合わないとセックスは盛り上がらない。相手の肌に触れた瞬間、理性を失うほど興奮すれば最高だ。

セックスの愛称はテクニックではなく感覚を重視する。テクニシャンであれば文句なし。しかし、多少問題があっても、理性を失うほど興奮するセックスができるのであればよい、と私は思う。

ただし、初デートでセックスできなくても焦る必要はない。2回目もしくは3回目でキメることができればOKだ。しかし、付き合い始めたら数カ月プレイなし、というのはいただけない。なぜか?

もし、身体とセックスの相性が致命的に合わなかったとしたら。取り返しのつくレベルならまだいい。しかし、何度ヤッてもお互い満足できなかったとしたら、最悪である。

セックスの相性が悪いと、辛い。人生の楽しみを奪われたも同然である。

セックスレスの夫婦や、出会い系サイトに手を出す既婚者の一部は、セックスの相性を重視せずに結婚し、相手に不満を持っているため、と考えられている。

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キメないとどうなるのか?

マンハッタンの弁護士事務所でバリバリ働くマギー(仮名:30代)は、遅くとも3回目のデートまでには必ずキメると豪語していた。

ただし、初デートの印象が致命的に最悪な男とは、その場で別れるのが上策だという。なお、マギーのいう致命的とは、「息が臭すぎる」「話が下手くそ過ぎる」「卒倒するほどダサイ服を着ている」の3つである。

つまり、第一印象OK、話し上手などの諸条件をクリアした男とのみ、寝るのである。

マギーは致命的な失敗を何度も繰り返していた。ある男に入れ込み過ぎ、「結婚したい」「アバズレと思われたくない」「セックス好きの変態女なんて言えない」と悩みに悩んだ挙句、付き合い始めてから約3か月、セックスなし状態で過ごしたのである。

これは本当の話だ。当時、マギーは「彼との初セックスは大切にしたい」と言っていた。

3か月のおあずけ期間を終えたマギーは、最愛の人とベッドを共にした。しかし、結果は酷いものだったという。

マギーが愛した男は致命的なレベルの早漏だった。本人曰く、「軽く触れた瞬間、”イクっ!”と叫び、私の足首にタップリ放出してくれた時は、感動した。自分がそれほどテクニシャンだったとは思わなかったから・・・あの男は、私がひと握りするだけで射精した。5回目の”イクっ”の後、別れた」とのこと。

マギーは貴重な30代の3カ月を、”イクっ!”のために浪費したのである。

3カ月前の初デートもしくは2回目、3回目のデートでセックスし、致命的なレベルの早漏だと分かっていれば、苦しみと悲しみはもっと少なかったはず。以来、マギーは早め早めのセックスに心掛けているのである。

身体とセックスの相性が最悪だった時の絶望感はハンパない。もし、今、意中の異性とセックスすべきか悩んでいる人がいれば、ぜひヤッてほしい。しかし、セックスすれば万事OKか?と言えば、そうとは限らない。

15年前、私は同じ事務所のキャリア、紗子(仮名)と初めて二人きりで酒を飲み、勢いに任せてセックスした。ちなみに、私はノンキャリアである。

紗子はねじ曲がった性格とひねくれた性根の持ち主と噂され、事務所内での評判は最悪だった。

偶然帰り道で一緒になり、紗子から「一杯どうか?」と誘われたため、断ることもできず、川の流れに身を任せた。

紗子の性格は噂通りだったが、初飲みは思いのほか盛り上がり、2軒目の精算を終えた頃には24時を回っていた。

その後、紆余曲折を経てベッドイン、紗子とのセックスは大変素晴らしかった。朝まで愛し合い、一睡もせず事務所へ向かったことを今でも鮮明に覚えている。

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ヤラねばわからぬ

その後、私は紗子と数回セックスした。

顔を合わせるたびに「すぐ飽きる」と言い聞かせていたものの、結果はいずれも素晴らしく、水曜と金曜の晩、そして日曜日は紗子とセックスする日になってしまった。

性格が合わない異性、心の中で「ムカつく」と思っている異性とのセックスは、燃える。私は紗子との相性の良さを偶然と決めつけていたが、案外違うかもしれない、と思うようになった。

結局、私たちは性格が致命的に合わず、セックスだけの関係も徐々に薄れていった。

友人のサラ(仮名)は、セックスのために男と付き合っていた。

とにかくいろんな男と付き合い、まずはヤッてみる。イマイチ性格の合わない男でもお構いなしである。

サラは初デートからの初セックスにある法則を見出していた。

【サラの法則/初デートからの初セックス】
性格、相性の合わないゲス男ほど燃える
②性格、相性の合う男とのセックスは、ヤッてみるまで分からない。
②最高の初デートを提供してくれた男とのセックスは、ヤッてみるまで分からない。
③最悪の初デートを提供してくれた男とのセックスは、ヤッてみるまで分からない。

②~④は「何が出るかは開けてからのお楽しみ」であり、法則と呼べるものではない。

①はどうか?サラはマンハッタンのいろんなタイプのゲス男と初デート時にセックスし、この結果を導き出した、と自信満々だった。

私も何となく同意する。が、恐らく100%ではないと思う。

なぜ性格や相性の合わない異性とのセックスは燃えるのか?

私は紗子と関係を結んだ時、付き合うことなど夢にも考えておらず、ただ純粋にセックスを楽しめればよいと考えていた。恐らく紗子も同じだったはずだ。

結果、私たちはお互いを無駄に意識せず、ある意味リラックスした状態でセックスを楽しめた。

しかし、ゲス男とのリラックスしたセックスは最高なのか?と言えば、そうとは限らない。

性格の合わない早漏男と最高のセックスを楽しめる女性は恐らくいないはずだ。

大切な人との初セックスは大切にしたい。しかし、身体の相性が致命的に合わない可能性を考慮し、極力早めにキメた方がよい、と私は思う。

最後に、キリスト教とイスラム教は、婚前セックス(交渉)を厳格に禁じている。つまり、厳格な信者との初セックスは、「私はこの人を生涯の伴侶にします」と宣言したと見なされるのだ。

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