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米国、メキシコ麻薬カルテルの首領に2500万ドルの懸賞金、制裁強化

CJNGは合成麻薬フェンタニルやコカイン、メタンフェタミンなどの密輸に深く関与し、メキシコ国内21州で活動するほか、米国を含む各国にも勢力を広げる国際的な犯罪組織である。
2026年2月22日/メキシコ、西部ハリスコ州(ロイター通信)

米政府は5日、メキシコ最大級の麻薬組織「ハリスコ新世代(CJNG)」を率いるフアン・カルロス・ゴンサレス(Juan Carlos Valencia González)容疑者(通称ペロン)の逮捕につながる情報に対し、2500万ドル(約39億円)の報奨金を支払うと発表した。従来の500万ドルから5倍に引き上げる異例の措置で、麻薬カルテルへの圧力を一段と強める姿勢を鮮明にした形だ。

ゴンサレスは米国とメキシコの二重国籍を持つとされる。2026年2月にCJNGの首領ネメシオ・オセゲラ・セルバンテス(通称エル・メンチョ)がメキシコ軍の作戦で死亡した後、組織の実権を引き継いだとみられている。

CJNGは合成麻薬フェンタニルやコカイン、メタンフェタミンなどの密輸に深く関与し、メキシコ国内21州で活動するほか、米国を含む各国にも勢力を広げる国際的な犯罪組織である。

今回の措置では、ゴンサレスへの懸賞金引き上げに加え、CJNG幹部5人に対する起訴内容も新たに公表された。米司法省は麻薬密売や銃器関連犯罪などの容疑で5人を訴追し、組織の中枢を同時に摘発することで、指導部の弱体化を狙う。また、米政府はCJNG関係者の家族や協力者に対する査証(ビザ)制限を実施し、組織と関係する約50人・50社に制裁を科して資産凍結や金融取引の禁止措置も進めている。

ブランチ(Todd Blanche)司法長官代行は記者会見で、「この犯罪組織は暴力と恐怖を利用してフェンタニルやコカインなどの違法薬物を米国へ流入させ、多くの命を奪っている」と述べ、取り締まりの強化を約束した。麻薬取締局(DEA)も「CJNGとの戦いは始まったばかりであり、決して後退しない」と強調した。

トランプ政権はCJNGを外国テロ組織に指定するなど、メキシコの麻薬カルテル対策を外交・安全保障政策の重要課題に位置付けている。メキシコのシェインバウム政権に対しても取り締まりの強化を求めており、今回の懸賞金増額は、国境を越えた麻薬密輸網の壊滅を目指す米国の強硬姿勢を象徴する措置となった。

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